校長室から
- 公開日
- 2012/10/31
- 更新日
- 2012/10/31
校長室から
子どもの心にまいた種
〜絵本をたのしむ会20周年記念〜
校長 牧野雅彦
ひとクラスの絵本の読み聞かせから始まった,絵本が大好きな私たちの小さな活動。
こんなにも続くとは,本当に夢のようです。
子どもたちの心に,ほんのちょっぴり絵本の世界の種まきができればと思いながら,実は私たちが一番楽しませてもらっています。
〜絵本をたのしむ会20周年記念パンフレットから〜
絵本の読み聞かせは,読み手の体温を伴った言葉がうみだす世界。それは,母親の胎内にいた時の心音に近いものがあることでしょう。それも読み手自身が楽しみながらされている行為なのです。どのような優れた朗読のビデオをもってしても決して届かないものです。
10月30日体育館で,PTA同好会 絵本をたのしむ会20周年記念講演会が開催されました。札幌市在住の絵本作家である高楼方子(たかどのほうこ)氏を迎え,楽しいひと時を過ごしました。
高楼方子氏は,お話の冒頭で「わたしにとって絵本作家の仕事は,子どもの頃自分があこがれていたことを形にすること」と話されました。
・自分自身にあこがれるものがありそれを意識している
・自分のあこがれを目に見える形に表現している
・仕事とあこがれがつながっている
私が小学生だった頃のある朝会でこと。全校児童の前で,同じクラスの女の子が作文を発表しました。とても心を打つ内容でした。教室で担任の先生が,「あなたはどうして上手に文章を書けたり,話したりできるのですか。」と質問されました。「きっと母が毎日寝る前に本の読み聞かせをしてくれているからだと思います。」その返答を今でもはっきりと覚えています。子どもなりに,読み聞かせの力を意識した瞬間でした。そしてそのような親子の姿を羨望する自分がいました。
絵本が大好きな仲間が集まり続けてこられた活動。現在のあるメンバーの方は,松陽小学校でこのような活動が行われていること知りを,引っ越してこられたとか。
1年生の子どもたちに読み聞かせを始めて20年。当時7歳だった子どもたちは,今や27歳。父親や母親となっている人もいることでしょう。絵本をたのしむ会のみなさんが播いた種は,それぞれの地で芽を出していることと思います。