学校日記

校長室から

公開日
2012/10/02
更新日
2012/10/02

校長室から

「2年生の人生の先輩への表敬訪問」
〜地域と育む松陽教育をめざして〜
         校長 牧野雅彦

 秋晴れの下,9月25日(火)から27日(木)にかけて4年生の子どもたちと2泊3日の三重県奥志摩「みさきの家」での体験学習を終えることができました。目の前に広がる太平洋。行き交う漁船や打ち寄せる波に子ども達の気持ちは高なりました。松陽の子ども達にとり,海という自然は遠いため,貴重な体験でした。
 その翌日の28日(金)には,2年生の子ども達が,松陽学区の高齢者の方々の家に訪問する「地域交流表敬訪問」を行いました。この取組は,民生児童委員協議会の皆さんとの共催で行われました。
 松陽の子ども達は,祖父母の方々と共に生活している児童はわずかです。「敬老の日」がある9月に,校区にお住まいの高齢者の方々とふれあうことはとても豊かな出会いであり,教育でもあります。
 はるか長い時間を生きてこられた「人生の先輩」は,無条件に子どもたちを受け入れてくださいました。自分たちが,訪問することで人生の先輩に笑顔で迎えていただき,喜んでいただいたという体験を通して,「自分の存在そのものが人に笑顔をうみ,喜びを与えることができる」ことを実感できたと思います。そのような積み重ねが,自尊感情を高めることになるのでしょう。子どもたちだからこそ持っている不思議な力です。
 今,子どもたちを育てる上で大きな目標は,コミュニケーション能力つまり人間関係を築き育てる力です。人と接する時のマナーを学ぶことはとても大切ですが,それを実際の場面で活用して体験し,それを「意味や価値のある経験」に昇華させることが大切だと考えています。
 4年前に始めた「表敬訪問」(うち1回はライフイン京都への訪問)。回を重ねるうちに,子ども達の姿も変わってきたと,民生児童委員協議会の皆さんからも訪問先の方々からもおほめの言葉を聞きました。そのことを聞き子ども達の成長を喜ぶ担任。担任の喜ぶ姿を見て,私自身も大きな喜びを感じております。
 一つの取組を続ける中で,「点」と「点」がつながり「線」となりました。それぞれをつないでいただいているのがまさしく「地域の方々の心」であると思います。松陽教育は,地域の方々の支えでより豊かな教育となっているのです。