「体験」を「価値のある学習経験」に〜花脊山の家での4泊5日〜
- 公開日
- 2011/11/07
- 更新日
- 2011/11/07
校長室から
「体験」を「価値のある学習経験」に
〜花脊山の家での4泊5日〜
校長室より
校長 牧野 雅彦
10月17日(月)。千代原口から2台のバスに分乗した5年生一行は,左京区の北部に位置する花脊に向けて出発。西大路通りを北上し,やがて鞍馬の町を通りすぎ,秋深まりゆく杉林の中にバスは入っていきました。周りの景色の変化に子どもたちは気づき始めました。1時間少しで「花脊山の家」に到着。4泊5日の冒険の始まりです。日毎の目標キーワードは1日目「協力」・2日目「工夫」・3日目「友情」・4日目「団結」・5日目「感謝」。毎日このキーワードを目指して活動し,夜の反省会で自分自身を振り返りました。
今回は野外炊事を2回実施します。1日目の「すき焼き風煮」は,野菜や肉を準備する係,お米を準備する係。火で炊く係に別れて作業を進めます。教師の説明を受け野菜の皮をむき刻む子。食べやすい大きさに肉を切る子。米をとぎ水量を慎重に量る子。初めてのことなので作業に時間がかかりました。悪戦苦闘の末,それぞれのグループは「自分たちのすき焼き風煮」を作り晩御飯となりました。この体験は,2日目の「カレーライス作り」に活かされました。それぞれの作業が,昨日よりも短時間で進められました。「体験」したことが「価値のある学習経験」となり,こつをつかんだことがそれぞれの子どもたちの表情に表れていました。とろみのあるおいしいカレーが出来上がりました。普段作ってもらい食べていたカレーを自分たちで作る。「家のお母さんのカレーもおいしいけど,僕らが作ったカレーもおいしいで!」ある男の子の言葉に周りの子どもたちもうなずいていました。
花脊の夜は,虫の音が響き渡ります。土地の高さが青森県と同じぐらいだそうで,京都市内の気温と1ヶ月の違いがあるため冷えこみます。3日目の夜は,天体観測をしました。厚着をした子どもたちは,視線を空に向けると宇宙が自分たちに降りてくるように感じられます。時間とともに目がなれ,いたるところに星が輝き始めました。北斗七星やカシオペア座がくっきりと見えます。天の川も流れています。何も語らぬ夜空が豊かな物語をささやく不思議な世界となり,子どもたちの頭上に広がっていました。広大で深い天空を眺めていると,自分の小ささを感じてしまいました。
今年度の4泊5日は,全日秋晴れに恵まれました。花脊山の家の方によると,今年一番の天気とのこと。そして事故や怪我が誰一人もありませんでした。担任の先を見通した指導と子ども達の努力の結果です。
昨年度松陽小学校は,初めて長期宿泊を実施し,子どもたちが成長することを実感しました。今年も子どもたちがどのような成長の姿を見せてくれるのか,今から楽しみです。
追伸:PTA広報誌2号に,花脊山の家での登山について書かせていただきました。いずれお手元に届きます。