4年生の子どもたちとの2泊3日〜海という自然への扉 野外活動「みさきの家」〜
- 公開日
- 2011/10/01
- 更新日
- 2011/10/01
校長室から
校長室から
校長 牧野雅彦
「4年生の子どもたちとの2泊3日〜海という自然への扉 野外活動「みさきの家」〜」
目の前は太平洋の海。盆地で生活する京都市の子ども達にとり,海という自然は身近ではありません。三重県志摩郡にある京都市野外活動センター「奥志摩みさきの家」は,海の世界との出会いをさせてくれました。
合い言葉 3つの「間」を大切に!
仲間…みんなと「協力」して仲良く行動しよう
時間…見通しをもって,「5分前行動」しよう
空間…自然とふれあい「来た時よりも美しく」しよう
子どもたちは,3つの「間」を目標に2泊3日の野外活動に挑戦したのです。
楽しいプログラムが毎日組まれていました。その中からいくつかご紹介します。
「キャンプファイヤー 〜炎の不思議な力〜 」
火の神様から譲り受けた「友情の火」「勇気の火」「努力の火」「希望の火」「癒しの火」という5つの火を5人の使者役の子ども達が一つの炎にしました。パチッ,パチッ。炎が音をたてて燃え始めます。暗闇の中にオレンジ色の炎で照らされる子どもたちの顔。いつもとは違う表情です。「火」は,不思議な力を持っています。本来子ども達が持っているパワーを引き出します。先生の楽しいゲームにみんながはしゃぎます。フォークダンスも男子と女子が手をつないで楽しそうに踊ります。「火」は,それを囲む者を一つにする「絆」の力があるようです。
「磯観察 〜あ!?動いている!?〜 」
2日目に行われた磯観察は,みさきの家での代表的な活動です。潮が引いた岩場には,ひっそりと姿を隠す海の生き物の宝庫でした。最初はなかなか見つかりませんが,目が慣れてくると次々に見つけ始めました。ヤドカリやハゼの仲間、なまこ。うにを見つけ手にのせる子もいました。たこを発見した男子は,何とかしてつかみたいとじっと待ちますが相手の勝利に終わりました。見つけた生き物は必ず海に返すのがルール。テレビや図鑑で見たことのある生き物を自分の目で見て,手で触って,磯の香りをかぐ。「体験したことを意味のある学習経験」にすること。学校に帰ってからのまとめで目指したいことです。
「ナイトウォーク 〜後ろから2番目の友を守れ〜 」
夜のお楽しみは「ナイトウォーク」。今年もグループで夜道を歩く前に,校長の私が怖い話をすることになりました。昨年度,「奥志摩みさきの家 平家落ち武者伝説」という話をしたところ,怖すぎたため泣きだして「ナイトウォーク」に参加できない児童が続出。今年は「ちょっぴり怖いお話」にするように依頼がありました。この「ちょっぴり怖い」という程度がなかなか難しいのです。
今回は,「深谷水道に消えた少年」というお話をしました。話を始める前から泣き出す子もいました。
…妹が止めるのにもかかわらず,深谷水道に生き物を探しに行った少年は,二度と戻ってきませんでした。その少年は背が高く,後ろから2番目だったそうです。このあたりを歩く子どもたちを見つけては「助けて!」とその少年が手を伸ばし脚を掴むのは,グループの後ろから2番目を歩く子どもです。気をつけてください。後ろから2番目の友達を守ってください。全員がそろって帰ってくることを祈っています。…
女子の泣き叫ぶ声があちらこちらから聞こえてきました。「私,後ろから2番目。こわい。行きたくない。」「大丈夫や。心配すんな。」このような声が聞こえます。どのように対応するのかなとじっくり見ていました。
「おれが後ろから2番目で歩くし。」「後ろから2番目を3人にしたらええやん。」「全員が横1列になったら後ろから2番目はできひんで。」なるほど。子どもたちは泣き叫び参加しないという女子を参加させようと必死になり考えました。泣きながら男子に囲まれ懐中電灯を片手に,全員が夜の道を歩きました。頼りになる友達の存在を知ることとなりました。
さて来年はどのような「怖い話」をしようかと,今から楽しみです。