11月8日 稀な月食 皆既月食中に…
- 公開日
- 2022/11/02
- 更新日
- 2022/11/02
西院トピックス
さて、何が稀なんでしょう?上図を見る限りいつもの皆既月食と何ら変わりがありません。実は、月が地球の影に隠れている月食中に月が天王星の前を西から東に通過するため、月が天王星を隠してしまうという現象が起こるのです。つまり、月による二つの天文現象が一時(いっとき)に見られるということになるのです。まず、滅多に起こることが無いという点で稀としています。
部分食の始まりが、高度(水平から上に見上げる角度)約15度、方位(北から東回り)約81度(東よりやや北寄り)ですので家や高い木に邪魔されて見えないかもしれませんね。月食中は徐々に方位は東南東寄りになっていきます。高度も上がりますので見やすくなるかと思います。部分食の終了が高度約58度、方位約118度(東南東方向付近)になります。
なお、上記の図は大体この位置ということで捉えてください。
次に、天王星食についてですが、残念なことに視力のよい人でも、京都市の光害の下では、肉眼(自分の目の力のみで他の手助けの器具を使わない)で天王星を見つけること難しいでしょう。双眼鏡や小望遠鏡の助けを借りることで見ることができますので、天気が良ければこれらの器具を使って見てみてください。
下に天王星食の図を掲げますが、前頁の月食図と同様、図表示はおおよその位置図ですので、おおよそこの辺でこの時刻に見られると思っておいてください。
なお、図上の天王星の大きさは月の大きさに対して10倍ほどの大きさになっています。さらに、実際は月が右下から左上に動くのですが、図は月を固定した方が表しやすいので天王星が動いているように表記しています。
天王星の明るさは、5.7等級(肉眼で見られる限界等級が6等級)です。光害が無く天の川がしっかり見られるような場所であれば、視力のよい人は肉眼で見ることができるでしょうね。京都市内なら4等級ぐらいが肉眼で見られる限度なので、前述したように双眼鏡等を用いて見てみてください。双眼鏡や望遠鏡の口径が24mm以上であれば、見ることができると思います。見える見えないに倍率はあまり関係ありません。同じ口径(眼に当てる側と反対のレンズの直径)で倍率が高いと大きく見えるということになりますが、逆に暗くなってしまいます。倍率が低いと対象物が小さくしか見えませんが、暗くならない分はっきりと見えます。