先輩に学ぶ
- 公開日
- 2014/10/31
- 更新日
- 2014/10/31
校長室から
今年は冬の訪れが早いのか,普段より紅葉が進んでいると感じます。これも夏の台風や大雨の影響でしょうか。私の周りにも急に冷え込んできたため,体調をくずしてしまったという声も聞いています。地域・保護者の皆様,くれぐれもご自愛ください。
さて,10月22日(水)は京北地域が時代祭(楠公上洛列)に参加することとなり,私もその一員として仲間に加えていただき,行列に参加することとなりました。行列は,楠木正成の騎馬を中心に総勢50人余り,ほとんどが武者の衣装での参加です。もちろん武者の格好も初めてで,その上先駆(さきがけ)というお役目(隊列の4番目)をいただいたことにとても驚いておりました。
そして,前日の21日(火)は衣装合わせをして,鎧や兜の試着。もちろん一人では着ることはできません。着物を何枚も重ねて・・・。なかなかの重装備でした。衣装を身に着けるのに1時間近くかかったのと,それを脱ぐのにまた30分あまり,汗びっしょりとなりました。
22日は天気の具合がとても心配でしたが,祭りは実施の方向で進んでいます。朝,6時前から地域の方々が本校体育館にお越しになり,緊張の面持ちで衣装を着けられています。私も,遅ればせながらその輪に入り,衣装を合わせ,出発を待ちました。
午前8時30分,楠公上洛列の隊列が体育館から出発し,ウッディ京北の駐車場に向かいました。わずか,200メートルほどの歩みですが,子ども達の歓声,地域の方の拍手に身の引き締まる思いを持ちました。そして,京北全体の熱気と,応援を感じました。京都市の一員として,この祭りに参加することの喜びが感じられました。
このあと,御所から市役所前を経て,平安神宮までの5キロメートルほどの行列が続き,我々は祭りのなかで,その大役を果たすことが出来ました。私もどうにか無事歩くことが出来,京北の初めての祭り参加のお役に立つことができました。
この祭りの中で,特に気付いたことは行列に参加された方々はもちろんですが,その成功のために,多くのサポートの方がお手伝いされたことです。
その中で,前日の試着,当日早朝からの着付けのボランティアにもたくさんの方が来られました。両日ともの着付けは渡邊前校長先生のお世話になりました。先生も武士の格好の着付けは初めてらしく,お手本の着付けに注目され,それを順番どおりに私にしていただきました。時には,「手をあげて」「ここに足を入れて」「じっとして」私は,着せ替え人形そのものでした。しかし,先生のおかげで恰好が様になりました。当日の行列をしっかり終えることができました。
私のお伝えしたいのは,ここからのお話です。
祭りが終わって数日たってから,渡邊前校長先生が,
「校長先生,私は大変失礼なことをしました。ごめんなさいね。」と。
私はいったい何のことかさっぱりわかりませんでした。
先生が言われるには,着付けの時に私に対して,「手をあげて」「ここに足を入れて」「じっとして」と言ったことが現職の校長に対して失礼だったと,言われているのです。
私は大変驚き,そして,先生のお心遣い,優しさに頭が下がる思いでした。私は,先輩校長先生から直々に着付けをしていただいています。感謝こそすれ文句などありません。
しかし,渡邊前校長先生は,対外的な場で現職の校長に友だちのようなに慣れ慣れしくしたことに申し訳ないと言われました。
このことをどう思われますか。
私も含めて,目上を尊敬する,相手を立てるということが十分できているかということを考えました。一昔前,親や先生は目上の人として尊敬しなさいと親から教えられました。しかし,今では,そういう意識が薄れてきているのかも知れません。尊敬に値することが少なくなっているのかも知れません。
しかし,子どもにとって目上の人,先輩には節度のある態度は必要でしょう。
ある学校で,担任の先生のことを子どもが呼び捨てにした。それを親が黙って聞いていた,という話を知りました。とても残念で,寂しい話です。
こんな出来事は京北ではないでしょう。
目上を尊敬する,節度ある態度を重んじる。 渡邊前校長先生から,教えていただきました。