二人の先生が教えたいこと
- 公開日
- 2012/10/01
- 更新日
- 2012/10/01
校長室から
5年生の「総合的な学習」で育てた稲も実りの秋を迎えました。9月下旬には,鎌を使って稲刈りを体験しました。5月に田植えをしてから約5ヶ月,稲はすくすくと成長し,実を結びました。しかし,これまでの過程は決して楽なものではありませんでした。水の調整,雑草抜き,鳥からの防御など,いろいろな苦労がありました。
自分たちの育てているほんのわずかな水田においても,これだけの手間や苦労があります。それが,あの広い水田になると・・・。
京北地域ではまだまだ身近に水田があります。米作りが行われています。今まであまり自分のこととして考えなかった「米作り」がこの学習を通して身近なものになりました。
私はこの「米作り」学習が,単に米の作り方を学ぶ,できた米を食する,米作りの苦労の一端に触れる,などの活動だけに終わってほしくありません。
一粒の米を得るためにどれだけの努力があるのか,自分で食を得るということはどれだけ大変なことか,ということまで踏み込んで考えてほしいと思います。
今の世の中はお金があれば欲しいものは手に入ると言われています。子どもたちの中にも「お金」が大切で,一番ほしいと答える子も多いでしょう。しかし,本当にそうでしょうか。「お金」は大切ですし,「お金」がないと生活していけないかもしれませんが,「お金」だけがすべてにはなってほしくないです。
なぜ,「お金」のことを取り上げたかというと,近頃子どもたちの間で,「買い食い」「おごり合い」「カードを買占め」などを耳にします。おうちの方が汗水を流して働いて得た「お金」を自分で得たものと勘違いして,「おごってあげる」「お金を持っているだけ使う」ことがあったのです。
二人の先生は,「お金」の使い方や「お金」を得るための苦労や努力を伝えなければなりません。米作りの収穫と同じように,こつこつと働いた結果が「お金」なのです。
子どもたちにとって,魔法の道具である「お金」を,自分自身を高めるために使わせることも二人の先生の支援です。
校 長 藤田 弘明