バランス感覚
- 公開日
- 2012/06/01
- 更新日
- 2012/06/01
校長室から
間もなく紫陽花が雨に似合う季節になります。一年生も地域班のリーダーに先導され,雨の中を安全に登校します。
京都市には,ご承知のように「子どもを共に育む京都市民憲章」が制定され,子どもを社会の宝として愛し,慈(いつく)しみ,将来を託してきた,人づくりの伝統があります。その中で,家庭,地域,学校,企業,行政など社会のあらゆる場で,連携し,健やかな育ちを願い実現させようというおもいが込められています。
私は,直接子どもたちを教育する立場にあり,学校こそがその中心というおもいを持ってきましたし,そのおもいは今も変わりません。しかし,「学校だけが・・・という」時代ではないということも痛感しています。「先生に任すよ」「先生がこの子を好きなようにして」「いかんことしたら,厳しく叱って」と,保護者から言われて,この子のすべてをひっかかえようとしていたこともありました。
このことをすべて否定するつもりはありませんが,果たして一人の子どもの教育を一人の教師だけに託していいのでしょうか。
また,「学校はこの子をどうしてくれるの」「担任の先生になつかないのは先生の責任とちがうの」という声を聞いて,これでいいのかなと考えてしまいます。
学校・保護者・地域は,子どもたちが健やかに育ってほしい,というおもいは同じです。目指していることは同じです。それなのに,どうして子どもを中心に据えることができないのでしょうか。
その解決の一つの方法として,バランス感覚を育てることが大切だと思います。学校・家庭・地域のそれぞれができることをしていく。特に,学校のすること・家庭ですることをはっきりさせ,それぞれがその責任を果たすように努力することが大切ではないでしょうか。
もちろん,学校にしかできないこと,家庭・地域にしかできないことはあります。そのことは,必ずやり切らないといけません。
また,学校も家庭も一方的なお願いでは,問題が解決しないこともあります。お互いの立場で何が協力できるか,何が頑張れるかを考えていきたいです。だから,二人の先生の助け合い,励まし合いそして,話し合いが必要になります。
子どもを想い,厳しく,やさしく育てる二人の先生のバランス感覚が必要となります。
校 長 藤田 弘明