子どもは大人の鏡!
- 公開日
- 2011/07/04
- 更新日
- 2011/07/04
校長室から
私の教え子からこんな相談を受けました。
「1歳10ヶ月になる娘が,保育所で暴行を働いている。どうしたものか。」というものでした。暴行という言葉は,穏やかではありません。じっくり話を聞いてみました。すると,娘は気に入らないことがあると,すぐに手が出てしまうらしいです。友だちが何人か被害にあっているらしいです。そのことを少しオーバーに表現しています。 そこで,教え子である父親に尋ねてみました。
「君は,娘が何か悪さをした時,どういうふうにしかるの?」すると,父親は,「つい,手が出てしまいます。」「自分ではいけないと思いながら・・・」と答えました。
私は,やっぱりと思わずにはいられません。
たった1歳10ヶ月の子どもが,体で親から学んだのが,相手をたたくということだったのです。そして,聞くところによると,たたき方も親そっくりだったそうです。
私は,この教え子とのやり取りの中で,教育のこわさを感じました。生まれた子どもは,人をたたくことがよいことか悪いことかは知りません。ただ,一番身近で一番大好きな親のすることに従います。だから,親のしていることを自分に受け入れ,取り入れていくのです。
私との会話の最後で,父親は,「ぼくが娘をたたいたことをまねしています。これから気をつけないと・・・」時には,体で教えることも大切だといっていた彼も,娘が他の友だちに手を挙げていることを聞いて,考えさせられたのでしょう。
今からでも遅くないです。ことばで諭すことに励んでもらいたいです。
このことを,学校に置き換えてみることにします。学校では,手を挙げて指導することはありませんが,一番身近な担任の身振りや言い回しなど,知らず知らずに伝わることはよくあります。友だちへの叱り方が,担任の言い方とそっくりだったという例もあります。子どもたちは担任の先生のまねをしています。
子どもたちを責める前に今一度,二人の先生が自分自身を振り返りたいものです。
子どもたちが変わった,昔より悪くなったという声を聞きますが,その原因はわれわれ大人にあります。大人自身が変わった,悪くなったということかも知れません。
二人の先生は,自分がよりよく生きる姿を子どもたちに伝えていきたいものです。