学校日記

学習に感性が働きかけたら

公開日
2015/09/16
更新日
2015/09/16

校長室から

 今年の夏に上映され話題になったのが,成績がビリの女子高生が,1年余りで偏差値を40も上げて,有名私立大学に入学したというお話です。その本を担任の先生の間で回し読みしました。「おもしろいから読んでみる?」から始まり,「自分も読んでみたい」と,読み終わったら次の先生へと回っていきました。
 ある先生は,「これは映画でも見たかった。レンタルビデオが出るのはいつごろやろ。自分もこんなふうに子どもの力を引き出したいと思っている」と,感想を言っていました。
 最後に読んだ先生は,
 「この女子高生は,感性があったんやね」
と感想を言いました。
 昔,中学校をオール1で卒業した子が,アインシュタインのビデオ映画を見たときに,はっと気づき,小学3年生の算数ドリルから勉強をやり直し,ついに国立大学から,さらに高校の先生になったという実話を子どもたちに話したことがありましたが,「それも感性やね」と,言われました。
 二人に共通するところは二つあると思います。一つはどちらも出発は勉強の面白さを知ったということです。もう一つは自分の可能性に気付いたことです。
 私たちは無限の可能性を持っていて努力でぐんぐん伸びていきますが,努力の原点に,学習の面白さや自分の可能性に気付く感性の働きがあるのではないかと思います。どうしたら感性が働きだすのでしょうか。

 こんな話はよく聞いて知っていると思います。
ビンの中のお菓子がほしくて手を突っ込んだお猿さんがお菓子を握っているから,今度は,ビンから手が抜けなくなってあわててしまいます。お猿さんはただ手を放したらいいだけなのに,お菓子にとらわれて放すということがどうしてもわからずビンに突っ込んだ腕を振り回していました。

 わたしたちは,お猿さんとは違いますが,遊びと学習とをよく対峙させて考えてしまいます。遊びは面白い,学習は苦しい。だから,遊びたいけど,学習しないといけないと言う気持ちから抜け出せないのとどこか似ていると思います。ただ感性を学習も面白いということに向けられたらよいのだと思います。