学校日記

イルカのお話

公開日
2015/02/24
更新日
2015/02/24

校長室から

 昨日,2月23日,午後2時より,京都アスニーで京都市小学校PTA連絡協議会(小P連)の研修会が行われました。
 イルカのお話を京都市水族館の河村広子氏,岡崎哲也氏から聴きました。
 動物の飼育で一番大事なことは信頼です。教育にも大変重要なことですが,飼育員は育てている動物を「ルック」するのではなく「シー」しなければなりません。つまり,その動物の内面を見つめて育てるのです。動物には感情の動きがあります。その感情の動きを捉えてタイミングよくエサを与えたりいっしょに遊んでやったり寝かせたりすることで,信頼を勝ち取っていきます。

 イルカはみんな性格が違って元気で活発なイルカもいれば,おとなしくて消極的なイルカもいて,どのイルカもみんな飼育員に遊んでほしいそうです。元気なイルカとばかり遊んでいると,おとなしいイルカはもう,飼育員さんの方には近寄ってこなくなるそうです。イルカにもすねるとかおこるとかの感情があるのかもしれません。

 京都市水族館のイルカは,何頭かのグループで訓練を受けながら育てられていますが,訓練を受けるときのイルカは一頭で,ほかのイルカはそれをじーっと見ているそうです。訓練士は,言葉でイルカに演技を教えるわけにいかないので,どうして訓練するのだろうと思っていたら,何も言わずにやってほしい動作をイルカがするまでじっと待っているそうです。そして,それをした瞬間をとらえて,エサをやり思い切り褒めます。そうすると,イルカは「これをしたら飼育員は喜んでくれるんだ」とわかるそうです。その動作をしてほしいときの合図を教えたら,その合図があったときにイルカは思い出してその演技をするのだそうです。一頭がそれを達成したら,次々とほかのイルカがそれを真似するそうです。一つの演技を獲得するときは,わずか5分だそうで,グループのイルカができるまではわずか30分だそうです。これはイルカと飼育員との気持ちがピタッとあってからの時間でしょうね。

 一つ一つ,手にとって教えるのではなく,行動から喜んでくれる演技をほめて引き出すというのは,実はまさに教育の本質をうがった内容でした。