小中合同人権学習会 12月9日
- 公開日
- 2014/12/09
- 更新日
- 2014/12/09
校長室から
高雄小中学校合同で,京都市教育委員会から坂野晴男先生と京都アップスの山本英嗣さんをお招きして,人権学習を行いました。坂野先生からは2008年の北京パラリンピックの車椅子バスケットチームコーチ,また,日本車椅子駅伝京都Aチーム監督として京都が優勝したときの貴重な経験を聴き,子どもたちはその画面を目を見張るようにして見ていました。京都には車いすバスケットチーム「京都アップス」があり,山本さんは現在,自分の仕事をもちながら,そこに所属しています。
講堂での試技のあと,山本さんは児童・生徒にご自分の経歴を話されました。
26年前にバイクに乗って事故に遭いました。大手術のあと,2か月後に聞かされた下半身マヒという現実の自分を見つめなければなりませんでした。
絶望の淵で.出会った同じ車椅子の人たちに笑顔があるのを見て,「何で笑ってるんやろ?」と,疑問を持たれました。『その人たちも自分と同じ絶望の淵に立たされたはずと思った』と語る山本さんが,今は笑っていました。
訓練の日々が続く中,しんどくてこんなことして何になるんだろうと,リハビリを避けようとする山本さんに,「この病院に入りたくて入れない人がいるのに訓練をさぼったらあかん」と励ましてくれる仲間がありました。事故後,1キロの重さのものも持てないほど筋力が落ちた自分が,仲間の励ましと,努力を重ねていくにつれ,力を取り戻し,最後には10キロの重さのバーベルを両手でもてるようになりました。
「生きる力」の事実を体感されたのでしょうか。自分という存在が,生命の力だと完全に掴み取ったときに,自然に笑顔が出てくるのでしょうか。あとで,「それは悟りのようなものですね」とお訊ねすると,「そんなようなものです」と語られました。
講堂の中は冷えました。でも,小学生,中学生は,寒さにこらえながら一生懸命,坂野先生,山本選手のお話を聴いていました。講堂では中学校の教職員も小学校の教職員も全員,児童生徒と一緒にお話を聞かせていただきました。