校内研究6年 『材料を生かして 墨であらわそう』(絵に表す)
- 公開日
- 2011/02/22
- 更新日
- 2011/02/22
本校の研究:Art & Craft
■2月14日(月) 第7回校内研究
第7回目の校内研究は,6年生の土田学級での公開授業を行いました。今回の題材は書写で使う墨液をつかって絵を描くというものです。
題材の導入の授業では,子どもたちと墨で描いた色々な作品を鑑賞しました。よく見ると様々な墨の特徴がわかります。
「線がここだけかすれさせてある」
「墨の線に濃いところと薄いところがある」
他にもにじみ,ぼかしなど子ども達はどんどん墨の絵の特徴をとらえていきます。また6年生の社会科の歴史で学習した室町時代の雪舟を引き合いに出す子どもも見られました。
今回子どもたちははじめて抽象画にチャレンジします。それも自分たちのイメージをもとに本格的にかいてみようというわけです。抽象画ってどんな絵?今まで描いてきた絵とどう違うの?子ども達の中に期待と少しの不安が見うけられます。そこでいきなり描くのではなくまずは筆や身辺材料を使って墨の絵を描くことに慣れ親しむ時間をもつことにしました。
墨の絵って筆以外で描けるものはないかなあ。例えばダンボール,毛糸,ラップのカッター,プチプチ・・・。思い思いの材料を選択し,またそれをどんな風に使うか?子ども達の工夫のしどころです。
「先生,こんな変わった線が引けたよ」
「○○くんのダンボールの使い方面白い!」
子どもたちはひとりひとり全く違う線や模様をどんどん生み出していきます。生み出した独自の技法は次々と壁に貼られていき,壁中がいつの間にか技法でいっぱい。活動部屋はさながらアーティストのアトリエのようになってきました。
本時ではいよいよ作品づくりに取りかかります。今まで試したたくさんの技法の中から,「海」「宇宙」「川」など自分のイメージに合ったもの,また素敵なもの,面白いものを組み合わせていきます。紙の方も大きな和紙を何枚か好きな形につなぎ合わせてより自分のイメージに近づけました。
みんな心の中では使いたい道具や技法は決めているようです。
「この玉に墨をつけて転がして描くねん。」
「スポンジを使ってまず川のイメージを描いてから・・・」
子どもたちが抽象画で表そうとしたイメージは,海,川,宇宙,花火,記憶,炎,風,天地,動き,など様々です。イメージも様々なら表現も様々。多種多様な表現が子ども達の間から生まれていきます。
絵を前に固まっている子がいます。どうしたのかな。土田先生が声をかけます。
「ここに星を描いたんやけどな…次にどの技法を合わせよう…どうしようかなあ」
見た目は止まっていますが,頭の中では次の技法を一生懸命考えていたのでした。抽象画,描く絵は何でもいいように見えてとても奥が深いです。子どもたちは初めての抽象画を描きながら楽しい活動ができました。