学校日記

B鑑賞(1)「よく見て かくそう」 4-1校内研究

公開日
2012/10/09
更新日
2012/10/09

本校の研究:Art & Craft

 9月13日(木)に,4-1飯田学級で校内研究の公開授業がありました。今回の題材は,カードサイズの長方形の紙片に自分で選んだ壁や床などの背景と同じ模様や色をぬり,カメレオンのように背景にとけこませてかくすという鑑賞の学習です。

 一風変わった鑑賞活動とも感じられますが,今回B鑑賞(1)の題材ということで,児童にとって「鑑賞の能力」を働かせる場面がたくさんあります。

 まず初めに場所選び。紙片を隠すと面白そう,模様や色に楽しい工夫ができそうといった場所を探すのですが,この時に普段眺めている教室を「模様」や「色」といった視点で見直すことになります。そして次に紙片に色を塗る時。子どもたちは背景と紙片の間でなんども視線を往復させながら,特徴をよくとらえていました。そして最後に友達のつくった紙片を探す時間です。ぱっと見るとわかりませんがよく見ると…。こどもたちは風景から違和感を感じたり,変化を感じ取ったりしながら友達の紙片を探していました。これら以外にも要所に鑑賞の力が働く場面がありました(例えば材料を選ぶ時など)。活動の様子を見て行きましょう。

 本時がスタートすると,まずめあての確認です。前回に引き続き見るときの「ポイント」を全員でおさらいします。先生のポイントにはどんなものがあったかの問いかけに,勢いよく手が挙がっていました。みんな鑑賞の視点についてはばっちりですね。

 活動がスタートすると,2つの教室に分かれて,思い思いの場所で活動をしていきます。給食台の付近,ひびの入った白い壁,ロッカーの中,テレビ台の側面,段ボールの文字が書いてあるところ…。どこも紙片を隠すには魅力的な場所です。例えばひびの入った壁。子どもはひびの様子を注意深く観察します。視線でなぞったり触れてみたり…。そしてまず紙片の上に白い壁の色をぬります(単純な白ではありません。そちらも注意がいります)。次にひびの形を再現していきます。できあがったらゆっくりと壁に合わせて…。緊張の瞬間です。ぴったりと壁に合って子どもも満足そう。

 またある児童は活動が始まると前回の活動の続きにニスを取り出します。何を始めるのかと思いきや…紙片にぬり始めました。これは紙片に光沢をもたせるための工夫です。そのアイデアに脱帽です。どんなふうに背景にとけこむのか楽しみです。きっと子どももドキドキしながらニスをぬっているに違いありません。
 
 時間いっぱい活動したら活動している教室を入れ替わって,友達の紙片を探す時間です。子どもたちは紙片を見つけては友達と意見を交わします。

「すごい!これ色そっくりやなあ」
「見て!これ面白いで」

 ある程度時間が過ぎたら子どもたち同士で交流をします。言語活動の観点からも,あらためて先生が話し合いを進めるのではなく,作品を前にして友達同士でグループでの意見交流,ダイレクトに意見が飛び交います。

「なあここさわってみ?なんかさわりごこちいいで」
「何ぬったんやろ」
「ニスちゃう?ちょっとにおいする」
「うまく考えてるなあ」

 会話の一部ですが,このように視覚だけでなく触角や嗅覚まで働かせるのことも鑑賞の良さと言えるでしょう。そのような場面が随所に見られた鑑賞になりました。

 今回の題材については「鑑賞の能力」を十分に働かせることのできる題材ということだけでなく,子どもたちの意欲や関心の高さも表情や活動から伝わってきました。友達同士認め合い,仲の良い学級の雰囲気と相まって,子どもたちにとって大変楽しい鑑賞の時間になりました。