万葉の雨と花と家庭訪問
- 公開日
- 2013/04/30
- 更新日
- 2013/04/30
Tokiwa コトノハ Prism
4月30日(火)
快晴から一転,連休明けの今日は降ったりやんだりのすっきりしない空模様でした。
暑かったのか,ビオトープの植物たちには恵みの雨だったようで,潤いを増した花たちが曇り空の色とは対照的に,いっそう冴えて見えました。
古の雨の風景に万葉集の中でこんなやりとりがあるようです。
「雷神(なるかみ)の 少し響(とよ)みて さし曇り 雨も降らぬか 君を留めむ」 訳:「雷が鳴って雲が広がり雨が降ってくれたら,帰ろうとしているあなたをきっと引き止められるのになあ」
これへの返事は,
「雷神(なるかみ)の 少し響(とよ)みて 降らずとも われは留らむ 妹し留めば」
訳:雷が鳴らなくても雨が降らなくても,君が引き止めてくれたなら僕はここにいますよ。
言い回しがかわいくて,なかなか素敵だと思われませんか。
襟を飾る今日の担任の先生にとっては今日の雨は残念なものでした。なぜなら今日から家庭訪問が始まるのです。「待たせてはいけない」「せっかくのスーツが」「自転車でまわろうと思っていたのに」
担任の先生は万葉集のような趣をはさておき,決めた時刻を守るために雨にも負けずがんばっています。