学校日記

人権月間に思う

公開日
2010/12/01
更新日
2010/11/29

校長室から

 私たち新道小学校教職員は,人々が多様な価値観を持った,様々な変化に富んだ社会の中で,21世紀を力強く生き抜いていかなければならない子どもたちに,人を大切にし,人を差別しない人権意識とその実践力を育みたいと考えています。
 1948年に世界人権宣言が国連総会で採択された12月10日を「人権デー」として,世界中で記念行事を行うこともこの時決議されています。12月4日から10日までの1週間を「人権週間」と定め,京都市では,人権を大切にし,尊重し合う習慣が日々の暮らしの中で根付いた「人権文化」の構築を目指して様々な取組が展開されます。人権についての感覚を磨くことは,私たちの人生をより豊かにすることにもつながります。
 人権については,女性・高齢者・障害のある人・同和・外国人やその他の問題にまだまだ課題があります。とくに子どもたちを取り巻く人権問題としては,少子化や核家族化,女性の就労の増加や地域社会の変化などにより,子どもを取り巻く環境が大きく変化している中で,最近特に虐待やいじめなどの問題が報道され深刻化してきています。
 虐待と聞くと叩いたり蹴ったりと言った暴力的なことを考えますが,食事の世話をしないとか,病気になっても放っておいたり,ひどい言葉でののしったり,無視することで子どもの心に傷を付けることも虐待です。
また,暴力をふるったり仲間はずれにしたりするなど,特定の人の体と心に一方的に攻撃を加える「いじめ」は,人としての尊厳を踏みにじる行為です。さらに,いじめられる対象になることへのおびえから,いじめる側にまわったり,いじめを見ても止められなかったりなど,いじめの周りでは,子どもの心が萎縮しています。
 子どもは,生まれた時から一人の独立した人格を持っています。親は子どもの人生を応援することはできても,代わって生きることはできません。そして,親だけでは子どもを育てることはできません。未来をつくる社会の構成員として社会全体で子育てを支援することも必要です。
 家庭と地域,学校,関係機関など社会全体が連携し,子どもの人権を含めた問題も見逃さず,健やかな成長を育むためのネットワーク作りが大切だと思います。