8日(火)学校の様子
- 公開日
- 2021/06/08
- 更新日
- 2021/06/08
学校の様子
4年生は,国語科で「一つの花」の学習を進めています。
「一つだけちょうだい。」ゆみ子がはっきり覚えた最初の言葉でした。
戦争がはげしかったころ,食べるものがなくて「もっともっと。」とせがむゆみ子に,一つだけ …」がお母さんの口ぐせでした。ゆみ子は知らず知らずのうちに,この口ぐせを覚えてしまったのです…
そんなゆみ子の将来をお父さんは心配します。とうとう体のあまりじょうぶでないお父さんも,戦争に行く日がきました。
駅に行く途中,白いお米でつくったおにぎりをゆみ子はぜんぶ食べてしまいました。お母さんはお父さんに,ゆみ子の泣き顔を見せたくはなかったのでしょう。
ところがいざ出発というときに,ゆみ子の「一つだけ…」がはじまったのです。
お父さんはホ−ムのはしっぽのごみすて場のようなところにわすれられたように咲いていたコスモスの花を見つけ,
「ゆみ。さあ,一つだけあげよう。一つだけのお花,大事にするんだよう。」といってわたしたのです…
それから十年がたちました。ゆみ子はお父さんの顔も、自分にお父さんがいたことすらも知りません。お母さんの手伝いをするゆみ子の家の庭にはコスモスがたくさんさいています…