学校日記

五月

公開日
2014/06/09
更新日
2014/06/09

校長室から

「五月は憲法月間」

 風薫る五月。学校のあちらこちらでは,子供たちの爽やかな笑顔と友達同士でのびのびと遊ぶ姿,真剣に学習活動を進める姿が見られます。新しい年度が始まり,子供たちは新しい学年・学級で過ごし,はやひと月が経ちました。学校で,子供たち教職員たちは,保護者の皆様,地域の皆様に支えていただき,確かな発進をしました。
 さて,ご存じの様に,5月3日は「憲法記念日」,そして,5月は「憲法月間」です。ところで,「憲法」と一言で言っても,そこには,様々な解釈があります。辞書によると,「憲法」とは,「国の統治の基本原理、その組織と権限について定めた法規範」とされています。また,我が国の憲法=日本国憲法には,三大原則として,「国民主権」・「平和主義」・「基本的人権の尊重」が掲げられています。子供たちに憲法の話をするのはなかなか難しいのですが,また,人によっては,憲法や法律・きまり等というと,堅苦しい難しいものの様に感じることがあるかも知れませんが,実は,「憲法」と言うのは,「私たちのくらしを守ってくれているもの」なのだと思います。憲法の考え方を基本とした法律やきまりは,時として人の行動を縛るものであるように思いがちですが,法律やきまりがあるから,きまりをみんなで守るから,自分たちのくらしが保たれることと考えなければなりません。現行の憲法は,人が人として幸せに生きるための権利と自由を守ってくれているものだということを子供たちに教えていければと思います。
 昨今,社会の傾向として,子供の規範意識の欠如が問われています。また,中高生・未成年の触法行為が取り沙汰されることもよくあります。ところが,よくよく考えてみると,子供ばかりが悪いとは言い難いと思います。子供は,我々,大人の姿を映しだしています。子供は大人の背中を見て育っていきます。子供が悪いのではなく,大人のまちがった姿を子供がその姿で鏡として映し出しているに他ならないと思います。正しいことをしっかり教えていけば,子供は理解します。憲法や法律・きまりについてだけでなく,道徳・社会規範においても,子供たちはわかってくれます。
 今こそ,目の前の子供たちには,「かっこいい生き方」を教えていきたいと思っています。かつて,周囲の人と違うことをして目立つこと,少々きまりを破ってでもはみ出す姿がかっこいいみたいに思っていた勘違いをする風潮が子供の中にあったかも知れませんが,今やそんな時代ではないです。「まちがったかっこいい」は,周りの人たちから,また,社会から取り残されてしまいます。「かっこいい」と言うのは,つまり,自分で目標をもち,目標に向かって根気強く努力し成し遂げることにより,また,時として周囲にいる友と協働して実行することにより自己実現を図ることです。ましてや,それが,周りの人々のためになることならば,社会貢献となるならば,正に賞賛されるべきことであり,「かっこいい生き方」です。憲法月間に際して,こんなことを,子供に教えていきたいと考えています。 

           校長 久保田 耕司