学校日記

12月

公開日
2012/12/03
更新日
2012/12/03

校長室から

12月 人権月間 人権教育のめざすところ

小学校6年生の社会科では,「わたしたちのくらしと日本国憲法」の関わりについて学習します。その中で人権について(基本的人権の尊重について)の理解を図ります。教科書には,次のような記述があります。

国民の権利 =・思想や学問の自由 ・働く人が団結する権利 ・個人の尊重,男女の平等 ・教育を受ける権利 ・政治に参加する権利(参政権) ・言論や集会の自由 ・裁判を受ける権利 ・仕事について働く権利 ・居住や移転,職業を選ぶ自由 ・健康で文化的な生活を営む権利(生存権)

国民の義務 =・子どもに教育を受けさせる義務 ・仕事について働く義務 ・税金を納める義務

日本国憲法は,このように,さまざまな国民としての権利を,基本的人権として保障しています。また,憲法には国民が果たさなければならない義務についても定められています。
 わたしたちは,おたがいの権利を尊重する態度を身につけるよう努力しなければなりません。そして,国民としての義務を果たしていく必要があります。これらは,わたしたちが社会生活を営んでいくうえで,欠かせないことがらです。 〈「新しい社会6下 東京書籍」より〉

 さて,基本的人権について,6年生児童はこのようなことを学校で学ぶのですが,現代社会において,一人一人の権利は尊重され保障されているのでしょうか?(また,全ての国民は義務を果たすことができているのでしょうか?)
 今,この人権が尊重されていない,保障されていないことが,人権問題であり,解決していかなければならない問題なのです。具体的には,以下の問題が考えられます。  

1 子どもにかかわる課題 
○いじめ・不登校 ○発達障害 ○携帯電話・インターネットによる人権侵害 ○児童虐待 等
2 男女平等にかかわる課題  3 障害のある人にかかわる課題  4 同和問題にかかわる課題  
5 外国人・外国籍市民等にかかわる課題  6 HIV感染者等にかかわる課題  
7 その他(高齢者・アイヌの人々・ハンセン病患者・刑を終えて出所した人・犯罪被害者等)の課題

 「自分の大切さとともに他の人の大切さを認めることができるようにすること」,いいかえれば,「人を大切にする心情・態度・実践力の育成」が,人権問題の解決に向けて,次代の社会を担う児童にとって必要なことだと思います。小学校では,道徳や学級活動の時間・社会科をはじめとする全教科において,人権に対する正しい認識や態度・実践力を培わなければなりません。
そのためには,次のような能力や技能を育成する取組が必要であり,日々,進めてきています。

★ 他の人の立場に立ってその人に必要なことやその人の考えや気持ちなどがわかるような想像力、共感的に理解する力
★ 考えや気持ちを適切かつ豊かに表現し、また、的確に理解することができるような、伝え合い、わかり合うためのコミュニケーションの能力やそのための技能
★ 自分の要求を一方的に主張するのではなく建設的な手法により他の人との人間関係を調整する能力及び自他の要求を共に満たせる解決方法を見いだしてそれを実現させる能力やそのための技能

 今月,人権月間にちなんで,各家庭や地域の会合などでも,人権問題について話題にしていただければ良いのではないかと思います。
                       校 長  久保田 耕司