今年もよろしくお願いいたします
- 公開日
- 2021/01/06
- 更新日
- 2021/01/06
校長室から
2021年が始まりました。まだまだ新型コロナウイルス感染症の感染拡大が収束する兆しが見られない中での三学期のスタートとなります。昨年度の三学期は,途中から臨時休業となり,「何が起きているのか」がわからないままに学年が終わってしまいました。また,今年度も4月・5月の2ヶ月間に渡る臨時休業からの学校再開となり,2年続けて1年間を通じた「学び」をすすめることができない状況です。
現在も様々な制限があり,たくさんの「できないこと」の中で不自由な学校生活を送ることになった反面,「やるべきこと」を見つめなおすよい機会ともなったのではないかと感じています。今まで,なぜするのかを考えないままに行われていた取組の一つ一つをリセットすることで,その取組は,だれが何のために必要としているのか,子供たちの学びにつながっているのかを問い直し,学校生活で「やるべきこと」を確かめることができました。
2学期の運動会や学習発表会という大きな学校行事の見直しだけでなく,日々の授業も教育課程に沿って行う「当たり前」のものから,目の前の子供たちにとって必要なものであるのかどうかの見直しの視点に変わったと思います。そして,緊急事態の対応の中では,取組の選択肢は,「今」が優先され,「これから」が不要不急であるかのように捉えられてしまう傾向を感じていますが,子供たちに本当に「必要」なものは,「これから」であると考えています。緊急事態の中で,「今」,対面式の授業が必要かどうか,学年相応の知識の獲得が必要かどうかという「瞬間」や「部分」だけに視点をおいて学校を見つめると,学校で行われるすべてのことが不要不急に映ってしまいかねません。
学校が,知識を授けるところだとすると,オンラインで大丈夫でしょうし,個別最適化された「AI」がいてくれれば,「先生」さえも不要な存在になってしまうのではないかと思います。しかしながら,学校の最大の特徴は,同学年・異学年の多様な仲間とかかわり交わりながら「人」として成長する「場」がカリキュラムとして構成されているところです。学校は,教科書を使って授業をすることだけが目的ではありません。つまり,人として成長する「場」のカリキュラムの一つが,「各教科」であり,「各教科」の目的を達成するために「授業」があり「教科書」があるのです。教科書を使って知識を得ることは,人として成長する「場」のカリキュラムの中のほんの一部でしかありません。それを「今」や「知識の獲得」を焦点化し,学校の代わりをオンラインやAIに求めることは,同学年・異学年の多様な仲間と関り交わりながら「人」として成長する「場」を損なうことになり,「これから」を失うことになるのではないかと思います。
もちろん,一時的・限定的な授業の停止は必要だと思いますが,学校の目的を見つめなおしたときに,臨時休業期間中の「学校」の機能停止のデメリットの大きさと,学校再開後の子供たちの成長の様子を実感し,子供たちの「これから」をどのように実現していくのかをしっかりと考え,取組をすすめていくことが学校の存在意義であり責務であると認識しています。
2021年も岩倉北小学校が,学校の目的を果たし機能することができるよう教職員一同努めてまいります。引き続きのご理解・ご協力をお願いいたします。
校 長 三浦 清孝