「夏休みの宿題」がありません
- 公開日
- 2020/07/31
- 更新日
- 2020/07/31
校長室から
令和2年度の岩倉北小学校は,「創造」「自立」「社会的包摂」を学校づくりの3本柱に掲げてスタートをしました。しかしながら,新型コロナウイルス感染症への対策として,4月5月の約2ヵ月間が臨時休業となり,学校を舞台とした様々な取組が難しい状況となりました。
そのような中ではありましたが,臨時休業期間中だからこそ,「学びを止めるな。 Don't stop Learning.」を合言葉として,今まで誰も経験をしたことのない学校づくりを「創造」をテーマにすすめてきました。また,臨時休業期間中は,子ども達の「自立」を促す機会としてとらえて「学習計画表」の取組をすすめ,担任とのつながりを土台として一人一人の「学び」を大切にすることができました。
6月1日からの学校再開では,分散登校を学級づくりの大切な場であると考え,「学級伝言板」の取組をすすめました。分散登校で会うことのできない友達とのやりとりを通じて,全員登校を楽しみに,一日ずつ一歩ずつ学級の高まりを感じ合うことができました。6月12日の全員登校の日の喜びはとても大きなものでした。この目に見える学級の高まりが,自分には多くの仲間がいて,互いに認め合い生かし合うことができる「社会的包摂」を実感することができる場であったと捉えています。
臨時休業やその後の分散登校,また,新型コロナウイルス感染症への対策をした授業や様々な取組の中で,「できなくなったこと」はたくさんありますが,できなくなったことで全てを「失った」わけではありません。岩倉北小学校の掲げる「New Normal」の中で,多くの新しい取組が生まれています。昨年度と同じことができなくなっただけであり,同じことをすることに価値があるわけではないと考えています。得たいのは「価値」であり,同じことをする「行為」が大切ではないと考えています。どのような方法であっても「なりたい姿」に近づこうとアプローチを続けることができれば,「価値」を得ることができはずです。この「価値」の蓄積が一人一人の「キャリア」になり,なりたい自分に近づく足場となるのだと考えています。今年度は,この価値観を共有することで新型コロナウイルス感染症への対策を「禍」ではなく,「New Normal(新しい世界)」への「転機」とすることができると考えています。
その具体的な取組の一つとして,今年度は「夏休みの宿題」を,子ども達自身が主体的な学習態度を形成する「転機」の1つとして,「夏休みの課題」に変更します。従来の学校が出す宿題ではなく,一人一人が,「夏休みになりたい姿・やってみたいこと」を設定し,それを実現するために学習面での課題を選択することにしました。
もちろん,担任が用意したプリントの山を前に「課題を選んどきや…」という,受動的かつ目的意識のない消極的な選択は行いません。
夏休みの過ごし方を捉えなおす「転機」なので,まず,今年の夏休みがいつもの夏休みと違う最大のポイント「短い夏休みだからこそ」を念頭において,一人一人が夏休みの過ごし方を考え,その上で,「やりたいこと」の中に学習計画を取り入れて,課題を選択する時間を設定しました。
一人一人が自分の「やりたいこと」として夏休みの課題に取り組む,このような捉え方ができる「夏休みの宿題」は,学校や家庭での「学び」自体の考え方を根本的に捉えなおす大きな「転機」であり「好機」となるのではないかと思っています。保護者の皆様におかれましては,一人一人が選択した自慢の「夏休みの課題」を通じて,どんな夏休みにしたいのかや,課題の選択理由を聞いていただければと思います。
※1年生は,夏休みの生活に慣れるために学校から課題を提示します。また,学年に応じて課題の選択の範囲や量を設定します。
これまでの岩倉北小学校教育へのご理解・ご協力,誠にありがとうございました。「ひといきついて(何のことかお子達に聞いてみてください)」いただき,2学期以降も引き続きのご支援よろしくお願いたします。
校 長 三浦 清孝