アナログで未来を創る〜公立小学校の挑戦〜
- 公開日
- 2020/05/29
- 更新日
- 2020/05/29
校長室から
6月1日から京都市においても学校再開となりました。本校では,から約2か月の間,「学びを止めるな。 Don't stop Learning.」を合言葉に取組をすすめてまいりました。先月の学校だよりでも,取組をお伝えしておりますが,全児童・全家庭がオンライン会議システムを使えるわけではない公立小学校が,子ども達の学びを止めずに取組をすすめるには,「アナログを駆使するしかない!」また,プリントを渡すだけ,WEB教材を紹介するだけではなく,児童や保護者とのやりとりを意図的に取り入れないと「学び」につなげることができないと考え,学習計画表と学習課題リスト・学習課題の封筒を毎週全児童(家庭)にポスティングし,学校ポストに返却された学習計画表や学習課題に朱書きを入れて,次のポスティングで返却するという手間と時間をたっぷりとつぎ込んだ,「今だからこそできる」取組をすすめてきました。
学習計画表も単なる予定表ではなくバージョンアップを繰り返してきました。
1 学習計画表に慣れる,自学自習の内容を入れる
2 1+家庭での「役割」を入れる
3 12+家庭での「役割」についての保護者のコメント欄を作る
4 123+ゴールデンウイークの過ごし方を考える
5 123+新学年の学習「卯月始まる」 e-learningに慣れる
6 1235+e-learningを積極的に活用する Zoomで学校生活リズムづくりをすすめる
7 12356+学校再開を見通した学校生活のリズムを取り戻す
の意図をもって作成をすすめてきました。とてもアナログな方法「文通型」ではありますが,ライブで行うオンライン授業とは異なり,朱書きは何度でも見直すことができ,担任と児童・保護者とのつながりが生み出し,深めることができました。
また,学習計画表に取り組むことで,
1 児童自身が,学習計画表の取組を通して,一週間の見通しをもつこと
2 見通しに応じた1日のめあてをもって,家庭学習や家庭生活を送る力をつけること
3 めあてとふりかえりのつながりの意味を理解し,行動に移すこと
4 自分の「1週間」の姿を可視化し,なりたい自分に近づくこと
5 保護者がわが子の様子を客観的にとらえ,一人一人の「学び」を応援すること
等の効果があったと感じています。これは,学校生活だけでは培うことのできなかった力を得ることができたことになり,「今だからこそ」が具体化された取組となっていると考えています。
6月1日からは,「新しい学びを始めよう。 Let’s start,a whole new learning.」として,新たな取組をすすめていきます。2週間を「新しい学び」をつくるための取組期間として,(1)見通し,(2)友達と会えることへの楽しみ,(3)学級への期待を高めていくことができる「新しい」2週間分の学習計画表を作成しました。また,分散登校で会うことのできない友達との交流に,時差のある人とのコミュニケーションをとる手段として「学級伝言板」を設定し,アナログを駆使した双方向コミュニケーションツールとして活用する予定です。
京都新聞(5月25日朝刊)に本校のオンライン学習の取組「Zoom de Lunchtime」「Zoom de ラジオ体操」を取り上げていただきました。ICTを活用した新たな学びの手法ですが,こちらもフリップボードの活用や話し方・聞き方の指導等,オンラインとオフライン(在宅と教室)のメリットとデメリットを意識した,「アナログを駆使する」ことで,新しい学びを創り出すことにつながると考えています。
校 長 三浦 清孝