学校日記

自分に向いていることを探さない

公開日
2019/06/30
更新日
2019/06/30

校長室から

岩倉北小学校では,「好きなことをする」「人のためにする」を,自らが動き始める基準としています。子どもたちには,何かを始めようとするとき,「好きなことをする」ことになっているのかを考えることが大切であると伝えています。
また,人は一人で生きているのではなく,多くの人とつながりあって生きています。だからこそ,何かを始めようとするときに,「人のためにする」ことになっているのかを考えることも大切であると伝えています。
では,何かを始めるときに「自分に向いていることを探す」ことはどうでしょうか。子どもたちが何かを始めようとするときに,「自分に何が向いているか」を考えて選ぶことは,自分の未来に「制限」をかけてしまうことになり,けっしてよい選択の方法だとは捉えていません。
小学生は何をするのも初めてのことばかりのはず,始めようとする「それ」が,自分に向いているかどうかは,やってみないとわかりません。やってみてこそ,「向いていると思っていたけど,そうでもなかった」とわかったり,「向いていないかもと思っていたけど,案外,いいかも」と思ったり,また,「それ」を続けて取組むことにより「向いていた」とわかることもあるかもしれません。
何かを始める前に「自分に向いているかどうか」をとらわれて,やっていないのに判断した「それ」を選択するより,まずは,「好きなこと」に挑戦することの方が,「自分に向いていること」を見つけることにつながるのではないでしょうか。また,「自分に向いているかどうか」という効率や利害の判断は,「情熱」を生みません。「好きなこと」に,挑戦するからこそ,「情熱」が生まれるのです。
岩倉北小学校では,「自分に向いていることを探さない」「やってみたいに挑戦する」ことが,何かを始めるときの心構えにしたいと考えています。
さて,今月は5年生の長期宿泊学習です。花背山の家に4泊5日でいってきます。5年生にとっては,全てが初めてのことばかり,「自分に向いていること」を探すのではなく,まず,「好きなことをする」「人のためにする」を「やってみよう」の基準にして,目の前にあるものに全力を注いでほしいと思います。先の話の,「むいているかどうか」も,全力でやってこそわかるものです。また,「好きなことをする」「人のためにする」も,全力を出して取組むからこそ,自分で納得することができ,お互いに認め合うことができると思います。困った時こそ,しんどいなあと思ったときこそ,「全力」を尽くすことで,乗り越えることができるはずです。その「乗り越え方」こそが,それぞれの「生き方」となり,自分の力になるのです。
自分の目標にむかって「乗り越え方」を学ぶことが宿泊学習の目的です。自分にむいていることを探すのではなく,あえて,自分が普段しないようなことをしたり,これまであまり声をかけていない友達に声をかけたりすることで,自分が自分で気がついていなかった自分の「価値」に気づくことができるかもしれません。自分の可能性をひろげる方法は,いままでやってみたことがないことに挑戦することです。
できるだけ多くのことに,全力で「挑戦」する長期宿泊学習にしたいですね。
校 長  三浦 清孝