「べき」から「たい」へ
- 公開日
- 2017/06/27
- 更新日
- 2017/06/27
校長室から
「べき」から「たい」へ
〜「一生懸命がカッコいい」学校〜
「〜しなくてはいけない」「〜すべき」「〜しなさい」…,とやらなくてはならないことはたくさんあります。それを怠ったり,拒否したりすると物事がすすまなくなり大変なことになります。一つ一つ確実に着実に取組むことで日々の生活が充実し,安定した人間関係を築くことができます。また,学校の授業でも「〜すべき」の部分が多く,なかなか前向きな気持ちにはなりにくいことがあります。
言われるがままに,「〜すべき」に取組むと,そのことをやり遂げることが目標となってしまい,「何のためにするのか」が見えなくなってしまいます。また,「やるべきこと」を達成したら,そこで取組を終えてしまいます。「〜すべき」は,「できたら終わり」の活動となってしまい,「次に」つながらないその場限りの活動になってしまうかもしれません。
目の前の「〜すべき」を課題として遂行するだけではなく,まず,何のためにするのかを考え,その活動の目標を理解し,やり遂げ「たい」と前向きで主体的な気持ちになる場づくりが大切であると思います。とはいえ,学校は「〜すべき」ことだらけです。また,それをやりきることが最も大切であり「よいこと」だと考えられている面もあります。
しかしながら,「〜すべき」で物事を終わってしまっては,「あるべき姿」に当てはまることはできても,本当に「ありたい姿」に近づくことからは離れてしまいます。今,「あるべき姿」を正解として強く求める風潮があるように感じますが,「〜すべき」の目標は,そのことを完了することではなく,「ありたい姿」を求めるための手段であると思います。
一方,「ありたい姿」だけを求めるようでは,これはこれで本当の「ありたい姿」に近づくことはできません。自分勝手な「ありたい姿」にならないよう,世の中ことや人々のくらしのことをしっかりと学び,目標を明確にした「〜すべき」の積み重ねが「ありたい姿」への道筋であると考え,「一生懸命」に取組むことができる子供を育てることが学校の使命であると考えます。また,一方的な「べき」を求めるのではなく,大人も子供も同じ「たい」につながる目標の共有と共感を大切にしてきたいと思っています。
「一生懸命がカッコいい」,ただのキャッチコピーではなく,「べき」から「たい」へ主体的に向かうことのできる子供たちへのエールとして,これからも伝え続けたいと思います。
校 長 三浦 清孝