学校日記

【3年生】ラッキーにんじんが生み出した、あたたかな教室のひととき

公開日
2026/02/18
更新日
2026/02/18

3年生





給食週間の特別企画として、各クラスにひとつだけ入っている「ラッキーにんじん」の日がありました。それを知っている子どもたちは、朝からそわそわとした笑顔を見せ、「今日は誰に当たるんだろう」「見つけられるかな」そんな会話があちこちから聞こえてきました。その姿から、給食がすでに“食べる時間”を超え、子どもたちにとって“楽しみを共有する行事”になっていることを感じます。


配膳当番の子どもたちは、みんなの期待を受け止め、にんじんの形が崩れないようにそっと扱い、誰に当たるかわからないように均等に盛り付けるという、見えないところでの心くばりを丁寧に行ってくれました。当番の子どもたちにとっても、これはただの作業ではなく、“みんなで楽しむ雰囲気を支える大切な役割”であることを感じているようでした。


やがて「いただきます」の声が響き、教室が静けさに包まれます。子どもたちはそっとお椀の中をのぞき込み、ほんの数秒、呼吸をとめたような緊張感が流れました。


――そして次の瞬間。


「あったー!!!」


教室に、ぱっと花が咲くように明るい声が広がります。仲間の喜びに気づいた子どもたちが、勢いよく駆け寄り、まるで自分のことのように笑顔でこう言いました。


「ラッキーのお裾分けだね!」


その言葉には、「当たってよかったね」「みんなで一緒に嬉しいね」という、子どもたちのまっすぐな気持ちが込められています。


周りの席の子どもたちも自然と拍手をし、喜びは波紋のように広がっていきました。自分が当たらなくても、誰かの喜びを心から祝福できる――そんな姿がごく自然に生まれていることに、教室の温度が少し上がったように感じました。


また、丁寧に盛り付けてくれた配膳当番の子にも、拍手が湧きました。“誰かのためにしたことを誰かが見てくれている”この経験は、子どもたちにとって大きな励みになったことでしょう。


給食という日常のわずかな時間の中で、思いやり、他者を想う力、喜びを共有するあたたかい文化が、確かな形をもって息づいていました。それは、子どもたちの心が自然とつくり出した学びの姿です。


とてもあたたかくて、美しい給食時間でした。この日の子どもたちの姿から見えた、“人の喜びを自分の喜びとして受け取る力”それは、一人ひとりの心の中に育ってきた“思いやりの文化”そのものです。御所南小学校の子どもたちの間に育っているやさしい空気が、確かにここにも流れている。そう感じられる、心に残るひとときでした。こうした日常の小さなドラマこそ、子どもたちの成長と、教室のあたたかさを何より物語っていると感じます。