私は ホトトギス です
- 公開日
- 2012/10/17
- 更新日
- 2012/10/17
中川校の自然
上の写真はホトトギスです。はぁ?と思われる方もおられるかもしれませんね。ホトトギスといえば「テッペンカケタカ」の聴きなしでご存じの鳥を思い浮かべられることでしょう。実はこの植物の名前の由来もこの鳥から来ています。花びらの紫の模様が,ホトトギスの胸の模様を連想させるからといわれています。
さてこの花をよく見てみると,一見,花びらが6枚に思えますが,がく3枚と花冠3枚からできています。下の方に距と呼ばれるコブのように膨らんだものがついている方ががくです。つぼみを見ていただければ分かります。開花前に花を覆っているのががくですから。また,花の上の方を見ると6本のおしべと先が3つに分かれためしべ(正確にはさらにその先が2つずつ分かれている)1本があります。共に下向きになっていますので,花びらに乗った虫の背中に花粉をつける作戦で受粉をしようとしていることが分かってきます。では,どんな虫が乗るのでしょうか。じっと観察していないので残念ながら分かりません。蜜の場所は,先ほどの距の中にあるとされています。確かに,スズメガは飛翔しながら,マルハナバチは花びら下側の外回りに止まりながら距に口吻を入れているのを見たことがあります。ですから,距の中か付近に蜜があるということになるのでしょう。
でも,不思議なことにこれらの虫は,花びらの上に乗りません。花冠とがくの隙間から口吻を突っ込んでいます。ホトトギスにすれば,これでは全くおしべにもめしべにも触ってもらうことなく(受粉してもらうことなく)蜜のみを取られていることになってしまいます。果たしてどんな虫が受粉の助けをしているのでしょうね。楽しみです。でも,盗蜜ばかりされていると種ができませんね…。