蜜を求めて
- 公開日
- 2012/09/27
- 更新日
- 2012/09/27
中川校の自然
「写真のリコリス・アルビフローラで吸蜜をしているチョウは町中から山間部まで普通に見られるクロアゲハです。」と言ってしまえばな〜んやで仕舞いになります。これでは載せる必然性がなくなってしまします。今回は,このクロアゲハと8月22日配信「門扉に張りついて温まる」のカラスアゲハを見比べて下さい。明らかに翅の模様に違いのあることがお分かりいただけると思います。
実は,どんな生き物でもそうですが,見る機会の数と細かな違いを掴んでいるとパッと見て名前が言えるようになります。つまりは,知識と慣れですから,その気があれば誰でも言えるようになるわけです。みなさんも,すごい!と思わなくてよいのですよ。写真のクロアゲハは,尾端や翅の模様からメスであることが分かってきます。
ところでクロアゲハの蜜を吸う口(口吻:こうふん)ですが,みなさんストロー状ということはお分かりになっているようですが,なんとこれは顎(あご)ですと言えば,えっ!?と言っていただけるでしょうか。でも本当です。顎が変化して口吻となったのです。もっとも,虫たちの世界では顎といっても人間のように上下に開くのでなく,左右に開きます。ですから,このストロー状の口は左右1対が合わさってできています。ぐるぐると捲いていますが,左右1対が共に捲かれているのです。でもどうやって捲いたり伸ばしたりしているのでしょうね。これは筋肉を使っているんですよ。こんな細いところに筋肉が走っているのです。すごいですね。しかも,口吻の途中(屈折点)から先が,自在に動くようになっていますから1本の筋肉ではないのでしょうね。