綺麗だけれど触るべからず
- 公開日
- 2012/09/09
- 更新日
- 2012/09/09
中川校の自然
清滝川添いの堤防や学校東向かいの山際に上の写真のような,白い花の集まりが咲いています。
8月下旬ごろから9月ごろまで咲くこの花の名前を「センニンソウ(仙人草)」といいます。名前の由来は,咲き終わった後の実(そう果)に白い羽毛のようなものがあり,これを仙人のひげに見立てているところからきています。花びらはなく,花びらに見えているのはガクなのです。下の写真上を見てください。蕾と花開こうとしている2つの花がありますが,この蕾の時に外側を覆っているのがガクです。これが右端のようにそのまま開いて伸び,左端のように開花しているのです。花びらのように見えているものが,ガクだということがお分かりいただけたでしょうか。
つる性の植物ですが,アサガオのように茎が巻くのではなく,また,ヘチマのように巻きひげが絡まるのでもありません。センニンソウは葉の軸(葉柄)が絡みつきます。ということで下の写真下の円内を見ていただきたいのですが,実は,この7枚に見える葉はそれぞれ別々ではなく,1枚の葉なのです。植物用語では,奇数羽状複葉と呼んでいます。センニンソウの場合,3・5・7枚の小葉からなる複葉となります。写真の中央を左から右に小葉をつないでいるのが葉柄です。この部分が絡まるのです。
最後に,この花はキンポウゲ科の仲間です。キンポウゲ科の仲間は有毒植物が多いのですが,このセンニンソウも有毒植物です。汁がついたら素早く,石鹸等で洗い落とすことをお勧めします。汁の中の油性成分が火傷ようの症状を引き起こしますので。