学校日記

『夢をかなえる通学路』〜新年を迎えて〜

公開日
2019/01/02
更新日
2019/01/02

校長室から

◆4年前,大雪のお正月,「世界の果ての通学路」という映画がテレビで放送されました。この映画は,道なき道を何時間もかけて通学する四組の子ども達を追ったドキュメンタリーです。

◆アンデス山脈の牧場で暮らすカルロスは,妹を馬に乗せて見渡す限り人のいないパタゴニアの平原を,何時間もかけて毎日学校へ通います。
モロッコでは,三人の少女が毎週月曜日の早朝に,二十二キロの山道を歩き続けてアトラス山脈を越え全寮制の学校へ向かいます。
生まれつき足が不自由で,弟たちに車椅子を押されて毎日登校するのはインドのサミュエルです。
ケニアのジャクソンは,毎日,六歳の妹を連れて象やキリンといった野生動物が出没するサバンナを小走りで四時間かけて学校に通っています。ケニアでは毎年,四〜五人の子どもが象の襲撃に遭い犠牲となっています。学校へ子どもたちを送り出す朝,神へ切なる祈りを捧げる親と,あまたの危険を避けながら,道無き道を行く子どもたち。学校へ着くことそのものが,まるで奇跡のようです。

◆どうして彼らはそんなに苦労してまで学校へ行くのでしょうか。別の土地,異なる言語や宗教,違った生活環境の中で暮らす四人の子どもたちは,真っ直ぐな瞳で同じ思いを語っています。それは,
「夢をかなえたい」から。
そこには,学校に行けるという喜びがあります。その道のりがどんなに険しくても,小さな胸に宿す大きな夢を頼りに,通学路をひたすら歩き続ける子どもたちがいるのです。

◆大将軍の子どもたちは,どんな夢を抱いて学校に通っているのでしょうか。私たち大人は,子どもたちに夢を与えることができているのでしょうか。生きるとはどういうことか,喜びとはどういうものか。成長することのきらめく尊厳を大切にし,大将軍小学校を子どもたち一人一人が夢を育める学び舎にしていきたいと願っています。

◆通学路は子どもの未来につながっています。