学びをどうとらえるのか

園児たちは，連日の猛暑にも負けず，全身汗びっしょりになりながら，全力でそれぞれの遊びに没頭してくれています。そして遊びを通して，新しい発見があったり，友達をまねることで，できなかったことができるようになったり，互いに刺激しあいながら，日々成長していく姿が見られます。そんな中で，年長組でのあるシーンがふと目に留まりました。
今日の遊びの振り返りをしている時でした。みんなでジュースの自動販売機を作ったのですが，どうしてもジュースの取り出し口がうまく作れなくて，完成できずに悩んでいました。そこにすかさず目をとめた担任が，振り返りの時間を設定し，みんなの意見を出し合うミーティングをもち，挙手した園児が自分の案をみんなに伝えていました。
まさにこの姿こそが，新学習指導要領でいうところの深い学びの園児の姿だと思いました。園児たちが経験する沢山の遊びの一つ一つは，すべて小学校入学後の学び（学習）につながっています。遊びの中での工夫や話し合い，ミーティングによる意見交流また，色水つくり，大型積み木等，それら一つ一つの遊びが，算数・図工・国語・生活科・道徳といった教科学習の基礎を支える学びであると思いました。