旅立ちの日に

　職員室を出ると、３年生が「旅立ちの日に」を歌う声が聞こえてきたので、思わず２階に上がりました。以前に聞いた時より、ずいぶんうまくなったように聞こえます。技術的にレベルが上がったのはもちろんですが、何より“気持ち”が違うように感じられました。「卒業まで、もう１か月もない！」「この歌をみんなで歌うのは、卒業式がラスト！」そんなふうに“卒業”が、自分たちのものとなっているのでしょう。もしかしたら、歌いながら中学校での様々な場面が、浮かんでは消えているのかもしれません。
　これから歌がうまくなるのに合わせて、別れが近づきます。卒業式では、君たちの一番の歌声を正面から受け止めようと思います。