京都市立学校・幼稚園
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『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top〜

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「心地よい疲れと」
 多くの生徒が上着を脱いで授業を受けるようになりました。いつの間にか教室の風景が白色に染まり爽やかな印象を受けます。学校内外も鮮やかな新緑に包まれて、校舎と二条城が一層引き立てられています。
 さて、3年の修学旅行が、たいへん気持ちの良い素晴らしい内容で終了しました。そして3日後には日曜参観がありました。私はこれまでから、年に3回「道徳の授業」をさせてもらっています。今回、本校の日曜参観でも3年生を対象に実施しました。教師ですから、授業は出来て当たり前です。しかし、教頭になって以来何年もやっていないとやはり緊張します。前夜は布団に入ってからもなかなか寝付けませんでした。『あの場面ではどう展開しようか?』『生徒はちゃんと発言してくれるだろうか?』『準備物はすべて整えられているか』考え出したら、次から次へと心配ごとが増えて益々頭が冴えわたります。結局、布団に入ってから1時間くらいそんな風に考え事をしていました。朝も同じです。いつもより1時間近く早く目が覚め、それからは考え事の連続です。もう眠ることは諦めました。
 始まってみると、先生方のサポートもあってとてもスムーズに流れました。生徒の発言によってドンドン体育館の温度が上がっていきます。最後は、次々と手が上がって仲間へメッセージを伝えあいました。
○毎日笑顔が絶えない学年。最後に「このクラスでよかった」って思えるように頑張っていきましょう  ○2組のみんな、テンションあげていこうぜ! ○仲の悪い人が誰も居なくて…  ○みんな大好き!  ○1秒1秒秒を大切にします ○頼りない生徒会長やけど、「二条中でよかった」って思ってもらえるように頑張るし、力を貸してください ○その瞬間を楽しんで、悔いのない3年間を送ろう  ○一人で居るんやろうって思ってたけど仲良くなれた友達もいるし、この先も仲良く  ○春(の大会で)負けたから夏にリベンジできるよう、今までのスタイルで頑張っていこう。  ○野球部のみんな、最後の夏、全力で燃え尽きましょう。  ○この学年で出会えて良かったと思える、誰一人暗くならず明るい表情で過ごせたらいいと思います。  ○あと10か月、明るく楽しく二条中を盛り上げよう
 これまで、教師を目指す若者や若い先生たちになんども言ってきたフレーズがあります。今年度は始業式で2・3年生にも伝えました。
「よい学びは、一生懸命に伝えようとする授業者と、一生懸命に学ぼうとする学習者の間に生まれる。どちらか一方でもいい加減では、それは決して生まれない。」
 生徒たちも3年の先生方も、精一杯に今回の道徳の時間を有意義な時間にしようとしてくれました。お蔭で、授業者の私には、心地よい疲れと共に充実感が残りました。1・2年生も含めてみんな、ホントに素晴らしい! 今後の成長が益々楽しみです。

『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top〜

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「自慢の生徒」
 楽しく有意義な修学旅行が終わりました。何よりも、在籍生徒全員で行って帰って来られたことが嬉しいです。今年度の全市の学校でも珍しいのではないかと思います。一人くらいは体調の悪い生徒が出たり、普段から学校に来にくい生徒が欠席したりします。事前の働きかけがあったのは当然のことです。生徒や教師が様々に働きかけ、しんどい雰囲気を払しょくして当日を迎えました。行ってみると、普段欠席がちなことが嘘のように楽しんでいるかのように見えます。でも、その子の中ではすごく頑張っているのです。周りの子たちも、ちゃんとそのことを察しています。気には掛けつつも必要以上の働きかけはしません。みんな、人間関係については大人顔負けです。大したものです。
 今回の旅行で、強く印象に残った場面を3つ紹介します。
 まずは、1日目の干潟体験・ガタリンピックのときです。制服から泥んこになってもよい服装に着替えて出てきました。これから始まる興奮で、集合の場面もワイワイ・ガヤガヤしていました。全体指揮の先生の声に交じって難聴学級の担任の先生が声を出します。「5組の子たちが補聴器を外しているので、周りの子たちが先生の指示を伝えてあげてね!」一瞬で静かになりました。
 次は平和祈念セレモニーと被爆体験講話を聴いた場面です。
 セレモニーでは、一糸乱れぬ整列状況の下、代表生徒のハリのある声で二条中3年生の平和宣言が語られました。そして、下平作江(しもひらさくえ)さんの講演です。生徒たちはピンと背筋を伸ばし、耳だけでなく目と心でも聴くことができました。聴きながら何度も頷く生徒が居たことが忘れられません。下平さんに頂いた名刺の裏に次のようなコメントがあります。「1945年8月9日、10歳の私は爆心地より800mの防空壕で被爆しました。自宅付近にいた母と姉は黒こげになり、長崎医科大学で被爆した兄は3日後に黄色い汚物を吐きながら死にました。私は髪が抜け歯ぐきから出血、体には斑点ができて苦しみました。二度とこのような同じ苦しみを与えてはなりません。」うちの生徒は、しっかりと下平さんの思いを受け止めました。
 3つ目は、お世話になった民家さんとのお別れの場面です。
 涙を流している女子がいます。涙をこらえながら「ありがとうございます!」と告げている男子が居ます。「元気でやんなさいよ!」オッチャンやおばちゃんの暖かい声が聞こえます。まるで田舎へ帰った孫を都会の家へと送り出す場面のようです。こういう体験が確実に生徒の心を育てます。
 これらの場面が特に印象に残った理由は、その他の場面では笑顔がはじけ、常に生徒がキラキラと輝いていたからです。“純粋な心”をもち、常に一生懸命でその瞬間を楽しむ生徒を一層好きになりました。離村式でも述べましたが、「自慢の生徒」です。

『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the Top〜

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「祈りの意味」
 今年もツバメが飛び回る季節がやってきました。毎年玄関に巣を作られる家の方は困っておられるのではないかと思いますが、ツバメは益鳥ということで許されているのでしょう。もうすぐ可愛らしい雛が見られるのも楽しみです。
 さて、毎朝校門前で本校のシンボルとなっている“カナリーヤシ”に手を合わされている方を見ます。朝の散歩中のその方の日課となっているのでしょうが、樹に手を合わされているのを初めて見たときは驚きました。何を願っておられるのでしょうか。訊いてはおりませんが、“カナリーヤシ”がその方にとって特別で大切な存在であることに違いはありません。
 本校のカナリーヤシは、23年前、平安建都1200年記念事業の際に京都市立学校・幼稚園名木百選に選定されました。以下は、立札からの抜粋です。
○樹木名:カナリーヤシ(ヤシ科)  ○樹齢:約50年
○高さ:8m 幹まわり:170cm(もっと大きくなっていると思われます)
○由緒:旧二条高等女学校時代のシュロにかわって、昭和35年頃、本校教員によって旧本館正面に植樹されたもので、以来、二条中学校のシンボルとして親しまれている。
 これまで二条中学校の歴史を見守ってきたこの樹も、どうやら体力が衰えてきたようです。現在は幹の太さの割に上の方が大きくなり過ぎ、樹の老朽化もあって周りを支えないと危ない状態になっています。それでも堂々とシンボルとしての威風を感じさせてくれています。地域の方が手を合わされているのを見て、自分と同年齢のこの樹に親しみと同時に強い畏敬の念をもつようになりました。
 毎朝、愛犬檸檬を連れて散歩に出ますが、その経路にあるお地蔵さんと神さんに手を合わせます。習慣になっているので、檸檬もその間はおとなしく座って待ちます。
 先ず家族の健康と安全を祈願し、次に一日の学校生活が楽しく平穏に過ごせるよう祈ります。私は特定の宗教を信仰している訳ではありませんが、神様や仏様に手を合わせることは好きです。その時に自分の考えや行動の決意を確認しているのだと思っています。「健康でありますように!」は「健康に気を付けます」であり、「今日も平穏な学校生活が送れますように!」は「生徒や教職員、保護者や地域の方の行動に注意を払って温かみのある適切な対応を心がけます」と自分に言い聞かせているのです。
 明日からの「春テスト」が終われば、来週には九州方面へ修学旅行に出ます。
 当日の朝は「全員が無事に、大いに楽しんで帰ってこられますように!」と祈ることになると思いますが、「全員の安全に注意を払い、教職員と協力して生徒一人ひとりが楽しめる修学旅行にします」という決意を確認することになるでしょう。
 あの子たちと行く修学旅行が今から楽しみでなりません。

『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top〜

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「続・春体観戦記」
 最終日まで試合の応援に明け暮れたGWでした。それでも、小説を一冊読めたのとDVDを4本見られたので、リフレッシュもバッチリできました。
 さて、春体を観ての感想の続編です。あくまでも素人一個人の感想なので、監督さんは是非気を悪くせずに読んでください。
 まずは女子テニス部の団体戦です。きっと緊張していたのでしょう。最初の長いラリーの末、決めなければならないボレーを前衛がミス。その後は思い切ったプレーができずアンラッキーな失点も続きました。でも、後衛がよく粘り踏ん張りました。お蔭で2人とも徐々にペースを取り戻して逆転勝利。2番目に出たペアは、逆に最初からとても良い雰囲気で試合を運び快勝しました。試合では入りが大切であることを思い知らされた一戦でした。
 バレー部の相手は決して弱くはない学校です。一つ違っていれば、うちが同じようになっていたでしょう。“ホームの利”がありましたね。圧倒的多数の大応援団の声援に後押しされた形で次々と好プレーが続きます。選手の表情も実によかったです。明るい笑顔で、小気味よいプレーが続きました。あの雰囲気を忘れないでほしいと思います。次の試合は前年度の優勝校です。残念ながら敵わなかったようです。
 吹奏楽部もGW中に「吹奏楽祭京都」に出演しました。本校の前が「すばる高校」と「京都橘高校」ということで、やりにくかったろうと思います。両校とも京都府を代表する優れた高校生バンドです。もの凄い迫力の演奏を見せつけられました。『委縮したのではないか?』そう懸念しましたが、間近で素晴らしい演奏を観られて感涙していたと顧問の先生から聞きました。舞台は中学生らしくキュートで、1年生も含めてビビらず堂々と演奏できたのがよかったです。大きな自信になったことでしょう。
 野球部は、今大会ベスト8に入りました。失礼ですが予想以上の出来です。失礼ついでに書きますが、実力以上の力が出せたのは何処よりも強い“チームの結束力”があったからです。試合に出ない人も一緒になって勝利を目指すと、こういう勝ち方ができるのだと再認識しました。3年生が辛抱強くチームを率いたことも勝因です。
 最後に男子バスケットボール部です。悔しい準優勝です。緊張感と相手からのプレッシャー、『負けられない』という自分自身に向けられた重圧とで普段なら入るゴールが幾つも外れました。決勝戦で初めてうちがリードされるシーンを観ました。数々の圧力を受け、指先のほんの少しのくるいがボールをゴールから外しました。1時間以上戦って、たったの2点差で優勝の前に準という文字が付く結果になりました。でも、彼らならきっと今回の敗戦を夏季大会へのエネルギーにかえてくれると信じています。
 数々の素敵なシーンを観させてもらいました。本番だけでできるものではありません。選手諸君、仲間や先生、保護者の方への感謝の気持ちを忘れないでいてください。

『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top〜

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「春体観戦記」
 爽やかな五月晴れが続きます。最近は。春と秋が極端に短くなったように思うのですがどうでしょう。春らしい今の季節を十分に楽しみたいものです。
 さて、春季大会真っ只中です。29日の総合開会式に続いて、翌日からは各会場で様々な種目の熱戦が繰り広げられています。観戦記を綴ります。
 まずはお詫びです。女子バスケットボールの試合は応援に行くことができませんでした。同日同時刻に女子ソフトテニスの開会式が行われました。テニスの専門部長である私はその場で挨拶をすることになっており、バスケ会場には教頭先生が行かれました。「力では劣ってはいなかったけれど、小さなミスが相手の得点へと繋がって結果的には負けてしまった」と聞きました。女子ソフトテニスの個人戦も、次の打ち合わせがあって長く会場に居ることができませんでした。団体戦は必ず観に行きます。
 さて、野球部の試合です。相手チームの監督は以前に勤務した学校で一緒だった先生です。野球の指導に関してとても熱心で、強くはなかった学校を近畿大会へまで導いた実力者です。試合後、彼からメールをもらいました。
「今日はありがとうございました。ご挨拶しようと探しましたが、すでに帰られていました。精一杯やりましたが悔しいです。」「冬にずいぶんと練習をしましたので、自信があったのですが…。二条の子たちの直向き(ひたむき)さにやられました。」
 力では相手が上だったかもしれません。でも、ベンチと応援席の力が選手に届き、大事なところでしぶといヒットを生んだように思います。また、苦しい場面でピッチャーがよく辛抱したことも勝機をつかんだ要因です。この勢いをもって次の試合にも臨んでほしいと思います。
 サッカー部の相手は。秋の大会でベスト8に入った強豪です。運動能力が高く身体もうちの生徒より一回り大きく感じました。後半に入ってから観戦したのですが、圧倒的にディフェンスの場面が多かったです。それでも、一生懸命に相手ゴールを目指して戦う姿に熱いものを感じました。劣勢の中にあっても決して諦めてはいませんでした。試合は敗れましたが、ホントによく戦ったと思います。試合後にグランドの隅で泣いている子たちを見て、きっとこの経験が夏の大会に活きると確信しました。
 男子バスケットボール部の公式戦を始めて観ました。流石に京都の“てっぺん”に居るだけのチームです。全く相手に試合をさせませんでした。彼らの試合を観ていると、バスケットが簡単なもののように思われました。(これは失礼!)うちの選手たちは決して大きくありません。だからスピードで勝負しているようです。軽いフットワークと鋭く素早いパスワークに相手が着いていけません。また、点数に大差がついても、決して攻撃の手を緩めることがなかったことにも好感をもちました。
 明日以降も試合は続きます。子どもたちの躍動する姿を見るのが益々楽しみです。

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学校行事
6/3 英語検定
6/4 体育大会全校練習
6/8 体育大会
6/9 体育大会予備日
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