京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/05/02
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「授業をつくる」
 昨日,久しぶりに授業をしました。2年生を対象にした道徳の授業です。もう何度も使ってきた教材で,開発した当時は新鮮で主人公のことを知らない生徒はいないような状態でしたが,今となってはそんな感覚はほぼなくなってしまいました。それでも,この教材にはまだまだ生徒の心を揺さぶり発言を促すような力があります。多くの生徒が思いを語ってくれました。
 「授業は生徒がつくる」「授業の主人公は生徒」これは当たり前のことで,全国の学校でそう言われています。しかし実際には,“話しているのは教師ばっかり”という授業が少なくないのが現実です。二条中学校に赴任して,生徒たちの行儀のよさにまず驚きました。そして,前で話す代表生徒の態度の素晴らしさや表現力の豊かさ,その内容の確かさに感心もしました。一方で,予め用意していた言葉で表現しているのを『もったいないな』と感じました。この子たちに授業の中で自分の想いを「自分の言葉と表現方法で語ること」の喜びを教えたいと感じたのはその時です。
 全校集会では,私が一方的に話をして終わらせるのではなく,その後に子どもを指名し,感想や決意を述べさせました。生徒たちは緊張感と興味をもって,「仲間の声を聴ける集会」に臨むようになったと思います。また学期に1度,「学年道徳」を担当させてもらいました。“生徒が自分を語るという授業の展開の仕方”を教職員に伝えたいと思って実践してきたつもりです。今ではそこから学び,アレンジを加えて自分のやり方で実践する教師が少なくありません。
 「生徒がつくる授業」,「生徒が主人公である授業」を続けていると,集団が高まります。集団が高まるとは,お互いがお互いのことを認め合い理解し合って,思いだけでなく知識や考え,理解の共有が始まり,より高度な考えや解答を求め出します。そうすると授業や学習が楽しくなり,授業に積極的に取り組むようになって,狭義の学力が高まるのは勿論のこと,集団の結びつき(絆)が固くなります。
 よい授業を見ると,その集団の中にいる生徒の表情が柔らかで,穏やかで,安心感に溢れています。先生の話や仲間の意見を聴くことが楽しいと感じられ,先生や仲間の声を共感的に聴き,照れや気負いもなく発言ができます。「教室は間違うところ」昔からよく聞きましたが,どうも納得できない言葉でした。しかし,よい授業の中では,生徒が間違いを恐れず発言をします。間違ったからと言って,周りから笑われたり批判されたりすることがないと知っているからです。
 授業づくりと学級経営とは切れない関係です。よい学級ではよい授業ができます。反対に,その学級を担当する教師集団が常によい授業を創造していればよい学級へと育ってもいくものです。授業づくりから集団づくりへと話が広がっていきました。
 久々に授業をして,有難いことに,改めて授業づくりについて深く考えることができました。

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