京都市立学校・幼稚園
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『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜

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「民主主義の日」
 1月20日(日本時間21日未明)首都ワシントンDCで,第46代アメリカ合衆国大統領の就任式が行われました。その模様は翌朝のニュースで見たのですが,朝食をとる手が止まるほどジョー・バイデン新大統領のスピーチに引き込まれる格好になりました。スピーチと共に流される字幕を目で追うと「アメリカの日」「民主主義の日」「歴史と希望の日」という言葉が現れ,それに強烈なインパクトを受けました。また,「私は,私を支持しなかった人のためにも一生懸命闘います。全てのアメリカ国民の為の大統領になることを誓います。」という言葉にも心を奪われ,後にインターネットで全文を検索することになりました。
 新大統領のスピーチを見て,特に興味深かった部分の和訳を紹介します。
「1863年,エイブラハム・リンカーンは奴隷解放宣言に署名しました。大統領は,紙にペンを置いたときこう言いました。「もし私が歴史に名を残すことがあれば,それはこの行為によるものだろう。私は全霊を注ぐ。」私も全霊を注ぎます。今日,1月のこの日に私の魂をこれにかけます。アメリカを団結させ,国民を団結させ,国を団結させます。…略…私を支持してくださらなかった方々もどうか私の声を聞いてください。。…略…もちろん,意見の違いはあっても構いません。それが民主主義です。平和的に異議を唱えること,それがこの国の一番の強さなのかもしれません。意見が違うからといって国が分断されることはありません。」
 前大統領の政治を強く意識した内容であることは確かですが,ここに全世界の人間が改めて認識し直さなければならない内容があると思うのです。意見の違いがあっても,学校や会社,役所などの組織が分断されることはないということです。意見を闘わせても,共通の目的に向けて共に取り組んだ時,そこには団結が生まれるのです。
 昨日,本校の先生の授業がビデオ撮りされました。今後,本市の特に若手教師が研修に用いるためです。「一人学び」→「グループ学び」→「全体学び」と話合い活動を中心に生徒全員が熱心に取り組む様子が撮影されました。本校の生徒や教職員にとっては既に珍しい授業形態と進行ではありませんが,他校の先生方にはそれがセンセーショナルに映るのかもしれません。3年間,研究の方針に沿ってこの授業改革を行ってきましたが,最初から全員が諸手を挙げて賛成した訳ではありませんでした。しかし,意見交換を繰り返しながらも“生徒の力を引き出し伸ばす”という目的のために取り組んできた結果,組織は団結し“チーム二条”が出来上がったと自負しています。
 世界の社会には様々な立場の人々が暮らしています。人種や民族,国や国籍,思想や宗教,文化や習慣,男女,障害のあるなし,貧富など,そこに差が生まれ対立が生まれることもあります。これらも同様です。互いの違いを認め合い,共に幸せに生きることは十分に可能なことだと信じます。いえ,そうでなければならないのです。

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