京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/06/01
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「“二条丸”本格始動」
 自宅の庭の山茶花が咲き始めました。今年も本格的な冬の訪れとなったということです。それにしても,椿や山茶花など,冬に咲く花を本当に「逞しい」と感じます。多くの樹木がその葉を落とすこの時期に美しく咲き始めるのです。この先には雪を被ることさえあり,その時には雪の白と花の赤とのコントラストが誠に美しいです。厳しい自然の中で逞しく生き続ける植物の美しさを感じます。
 さて,「冬テスト」が終わり,本格的に学習発表会の準備に向かう時期となりました。もちろん,学習と研究は春から続けてきているのですが,発表に向けてそれらをまとめなければなりません。研究部,とりわけ研究推進委員会に所属する教職員には,それでなくても忙しい学期末に特にたいへんな思いをさせて申し訳ないと思っています。しかし,それ以上に,生徒の活躍と成長を願って一生懸命に取り組んでくれている姿を校長として嬉しく誇らしく感じています。
 「何のために研究をするのか!?」時々そう問われます。もちろん,生徒に力をつけるため,生徒の力を伸ばすためです。目の前の生徒を見つめ,その課題を明らかにし,課題解決のための取組を考え,時間をかけて粘り強く全教職員で取り組むのです。全教職員で取り組むことで,加速度的に成果が表れます。生徒の成長が教職員の喜びと満足感となって返ってくるのです。
 実は,もう一つ目的があります。こちらはヒドゥン・パーパス(隠された目的)とでも言ったらよいのでしょうか,表には出てこないものです。教職員はそれぞれに個性や能力が異なります。得意とする分野も目指す教育観も異なっていて当然です。しかし,各々が自分勝手に信じる教育観で実践を行っていては,“学校という乗り物(船としましょう)”は上手く進みません。船長が目指す方向と各々の役割を明確にし,乗組員全員が協力して取り組むことで,より速くより快適に航行することができると考えます。大きな船になればなるほど,部署ごとの役割はより大切になってきます。海図を頼りに舵を握る者たち,エンジン部分を担う者たち,乗組員の健康と安全を見守る者も必要です。それらを連携し統括する役割は特に重要です。乗組員が互いの役割を認め合い,その働きを尊敬し合うことで,彼らは団結していきます。
 今年度は,新型コロナウイルスの関係で,研究が思うように進められませんでした。昨年度末に受けた「文部科学省の指定」という冠がなくなったことも少なからずショックでした。その状況下,研究そのものを止めるという選択肢もありました。しかし,本校の教職員はそうはしませんでした。コロナ禍にあろうと,生徒が登校する以上教育は続けなければなりません。そうであるならば,教職員全員で目的を明確にして進むのが本来の姿勢であると判断した結果です。
 私の誇りとする生徒と教職員との共同制作による学習発表会・研究発表会に向けて,本格的に“二条丸”が動き始めます。

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