京都市立学校・幼稚園
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『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜

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「授業づくりと喜びと大切さ」
〇 自分自身を振り返ることが全然なかったので,今日のような道徳の授業が受けられてとてもよかったです。帰って子どもにも話をしたいです。「聴」心に響きました。ありがとうございました。
〇 親子の関係,父と私,私と娘のことについて改めて考えることができた。これが正解というものはないが,少しでも相手の立場にたって物事を考えることが大切だと思った。父が認知症を患っているが,少しでもやさしく接するようにしたい。
 10日(火)に行った保護者道徳の感想から拾いました。保護者対象の道徳は久しぶりに取り組みました。元々は,校長として最初に赴任した学校で講演を頼まれ際,「一方的に話すよりも,授業形式にして保護者の方の意見を繋ぎながら進行する方が,参加者の方は満足されると思います。」ということで始めました。今回もその手ごたえを感じています。それにしても授業づくりは楽しいです。
 いつもうまくいくとは限りませんが,手ごたえを感じることができた場合は楽しさは倍増します。『準備に時間をかけてよかった!』と思いますし,『また,次も頑張ろう!』という気持ちにもなります。
 思えば,私たち50代の教師にとって,授業づくりの工夫は絶対条件でした。というのも,私たちが教師になった頃は全国的に中学校が“荒れ”の状況にありました。荒れる中学生を前にして,彼らを引き付けることのできる授業をつくることを工夫しました。生徒にとって「面白くない授業」「分からない授業」は必ずと言ってよいほど荒れました。教師の話に耳を傾け,黙ってノートをとることのできない生徒が教室の中に数人いるという現実の前で,『自分の授業を荒れさせない』,『教室から生徒を出させない』その思いで教材研究をしたことを思い出します。ネタを考え,指導方法を工夫しました。今でこそ「生徒が活躍する授業」と言いますが,当時の私たちにとっては,そうしなければ50分間の授業が成立しないため,生徒を話し合わせたり調べさせたり発表させたりして,生徒を動かす工夫は必然だったと思っています。アクティブ・ラーニングとか「主体的・対話的で深い学び」とか言われて数年になりますが,幸か不幸か,荒れる中学生を前にして取り組まざるを得なかった教育上の様々な考え方や手法が,今まさに話題性をもって論じられていることはとても興味深いです。
 授業づくりは教師が最も大切にしなければならないことです。授業が上手い先生は,必ず生徒指導も上手です。生徒の心を上手く掴む先生は,授業の中で生徒指導をします。学力をつけること,或いは伸ばすことと,生徒指導とは決して別物ではなく,同時に行われるべきであって,十分に出来ることだと思っています。
 保護者道徳は,授業づくりの喜びと大切さを思い出させてくれました。

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