京都市立学校・幼稚園
文字: 大きく | 小さく | 標準 配色: 通常 | 白地 | 黒地
ハートフルマーク
Canvas 描くのは私達

『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜

画像1
「テニスに関わってきて」
「今年は節目の年を迎えてるやろ。紫郊(大学のテニス部の同窓会誌)に寄稿してえや。」
 テニスの試合会場で先輩の先生からそう依頼されました。確かに今年,定年退職の年を迎えています。『これが最後の文化祭か』とか「これが最後の修学旅行か」とかと,そういえば何度か考えました。しかし,今のところ,自分が教師生活から退くことに対して何故かあまり実感が湧かないのです。
 思い返せば,今年度は春の大会も夏の大会も中止になりました。昨年度,ソフトテニスの全国大会を京都で開催し,大変な忙しさを経験しましたが,それでもそれを貴重な体験だと感じることができました。だから,今年はお世話になった方々へお礼を言いがてら,京都府大会・近畿大会・全国大会とすべての試合に顔を出すつもりでいたのですが,結局のところそれも出来ずじまいでいます。
 近いところでいえば,秋の新人戦については,開催はできましたが「密」状態を避けるという理由から開会式は行ないませんでした。中体連ソフトテニスの専門部長になって5年,各試合の開閉会式でする挨拶の内容については毎回何日も前から考えてきました。プレッシャーはありますが,それを遣り甲斐に感じ,楽しみにもしてきました。最後の年のそれらがなくなったことは,少なからず「今年で退職をする」という気持ちを薄れさせることに繋がっているのではないかと思っています。
 祖父と父の影響で始めたテニスです。中学生になって本格的にやり始めました。登校前に友人と京都大学のテニスコートで練習をしました。初めての試合のベンチ入りでは緊張でガクガクと脚が震えたのを覚えています。そういえばその試合はなんと3回ゲームで,アッという間に終わってしまいました。
 高校と大学では朝から晩までテニスをしていたように思います。テニスに関わらせてもらったことで人間関係が広がり仕事の範囲も拡大していきました。
 私は現在この肩に,二条中学校の他に中体連ソフトテニス専門部と中学校人権教育研究会を担いでいます。二条中学校だけでも十分重いのに,『我ながらようやっているなあ』と思うこともあります。しかし,それらを降ろすことに対しては残念な気持ちもあります。それほど,テニスと人権教育とは仕事というか,私の人生の一部になってしまっているのだと思います。
 近い将来,教師の仕事から部活動の指導がなくなるかもしれません。学校が何もかも丸抱えしてきた時代は終わっていきます。一方,生徒の背景まで知った学校の教師が部活動の指導をしてきたことの意味は大きいと思っています。
 部活動の目的は「人格形成」であって,「京都で一番!」とかというものは目的に向かう為の具体的な目標だという考え方は今も変わっていません。生徒の「人格形成」を助けることは,これまでもこれからも,教師にとって重要な役割だと思っています。

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
京都市立二条中学校
〒602-8155
京都市上京区竹屋町通千本東入主税町911
TEL:075-821-1196
FAX:075-821-1197
E-mail: nijo-c@edu.city.kyoto.jp