京都市立学校・幼稚園
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『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜

画像1
「沖縄慰霊の日に」
あなたがあの時 
  沖縄県立首里高校 3年 高良朱香音
「懐中電灯を消してください」
一つ,また一つ光が消えていく 
真っ暗になったその場所は 
まだ昼間だというのに 
あまりにも暗い 
少し湿った空気を感じながら 
私はあの時を想像する 
あなたがまだ一人では歩けなかったあの時 
あなたの兄は人を殺すことを習った 
あなたの姉は学校へ行けなくなった 
あなたが走れるようになったあの時 
あなたが駆け回るはずだった野原は 真っ赤っか 友達なんて誰もいない 
あなたが青春を奪われたあの時 あなたはもうボロボロ 家族もいない
食べ物もない ただ真っ暗なこの壕の中で あなたの見た光は, 
幻となって消えた。
「はい,ではつけていいですよ」 一つ,また一つ光が増えていく 
照らされたその場所は もう真っ暗ではないのに あまりにも暗い 
体中にじんわりと汗を感じながら 私はあの時を想像する 
あなたが声をあげて泣かなかったあの時 
あなたの母はあなたを殺さずに済んだ
あなたは生き延びた あなたが少女に白旗をもたせたあの時 
彼女は真っ直ぐに旗を掲げた 少女は助かった ありがとう 
あなたがあの時 あの人を助けてくれたおかげで 私は今 ここにいる
あなたがあの時 前を見続けてくれたおかげで この島は今 ここにある
あなたがあの時 勇気を振り絞って語ってくれたおかげで 
私たちは 知った
永遠に解かれることのない戦争の呪いを 
決して失われてはいけない平和の尊さを
ありがとう 
「頭,気をつけてね」 外の光が私を包む 真っ暗闇のあの中で
あなたが見つめた希望の光 私は消さない 消させない
梅雨晴れの午後の光を感じながら 私は平和な世界を創造する
あなたがあの時 私を見つめたまっすぐな視線 
未来に向けた穏やかな横顔を
私は忘れない 平和を求める仲間として
 6月23日は沖縄の「慰霊の日」です。沖縄県では,日本軍司令官・牛島満大将(当時は中将)が自決し組織的な戦闘が終わったとされるこの日を「慰霊の日」と定めて毎年,平和祈念式典を行っています。当時の沖縄では,4人に1人にあたる20万人を超える人が亡くなりました。毎年,修学旅行で訪れるので「慰霊の日」には関心をもってきました。
 式典の中で毎年高校生が作文や詩を朗読しますが,上の詩が今年度のものです。インターネット上からとって紹介しています。沖縄の戦争史を学んだ者ならば容易に想像できる描写が多く出てきます。
 今年度は沖縄へ行くことができなかったですが,沖縄戦に思いを馳せ,平和を願う気持ちはもち続けたいです。また,二条中の生徒の皆さんには,「二度と最大の人権侵害である戦争を起こさない」,「平和な世界を築いていきたい」と決意してほしいです。
※写真は昨年度の修学旅行での平和祈念セレモニーの様子です。

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