京都市立学校・幼稚園
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『“てっぺん”獲りに行こうや!』〜Catch the top !〜

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「豊かな心を育む」
 臨時休校になって4日が経ちました。本来なら今週は卒業証書授与式に向けて様々な取組があるところですが,教職員だけが学校に来て仕事をしています。
 さて前回,3年生の最後の日の様子を綴りました。今回は1・2年生の取組について書きます。
 この時期の1・2年生の取組といえば,言わずと知れた「3年生を送る会」に向けてのそれです。多くの場合,この取組はその学年集団が最後に結束を固め,その団結力を自他ともに再認識する場面です。しかし,今年度は1・2年生が合同で一つの出し物に取り組みました。男子の「ハカ」(ニュージーランドのラグビーチームが試合前に自らを鼓舞し,相手チームに対してエールを贈るために行う伝統的な舞踊)と女子の「チア」です。ともに,今年度大いに盛り上がったラグビーのワールドカップを強く意識して考えられました。
 本来ならば今週11日の「3年生を送る会」で披露するはずだったのですが,突然の臨時休校でそれが叶わなくなりました。そこで,出来ているところまでの演技をビデオ撮影し,それを最終日に3年生に観てもらうことになりました。撮影が,予定していた本番から1週間近くも早まったことで,十分なパフォーマンスができないのではないかと心配もしましたが,なんの何の,見事な出来栄えでした。
 こういう取組(一般的にはマス・ゲームと呼びます)を行うのは案外難しいのです。多くは体育大会等で披露しますが,時間もかかります。場合によっては,指導に従わない生徒がいたりして先生が大きな声で叱ったりしながら作り上げていくこともあります。しかし今回の場合は,3年生への敬愛とこういう事態に陥ったために逆に強まった連帯感,それに学年の教職員との強い信頼関係からそのような場面は全くなかったと聞いています。 出来上がったパフォーマンスもさることながら,このことの方を本当に素晴らしいことだと感じています。本校ならではの取組と結果です。
 前回,3年生と教職員との関係を「熱い」と書きました。1・2年生と教職員との関係も,そして3年生と1・2年生との関係もまたとても「熱い」です。
 「3年生を送る会」ができないことは誠に残念ですが,生徒や教職員は限られた範囲の中でできる限りの取組をしようと頑張りました。学校を預かる校長として,そんな生徒や教職員の思いや行動が誇らしく自慢に思います。
 学校は勉強をするところです。だから,臨時休校までの3日間には学年末の授業のまとめや休校中の学習の在り方などについて時間をかけて指導しました。しかし,二条中学校では,このように感動することを通じて「豊かな心」を育むこともまた学校の大切な使命だと考えて取り組んでいます。

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