京都市立学校・幼稚園
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『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜

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「最後のそして最高の授業」
 15日の金曜日、平成30年度の卒業証書授与式が無事終えられました。手前味噌だと笑われることを承知で書きますが、厳粛で感動的な素晴らしい式が挙げられたと思っています。
 卒業生は100人でした。色々な事情で式を欠席した生徒が5名います。このうちの2人は午後から行った第2部の卒業式に出席し、保護者列席の下でこちらも感動的なよい式が挙行できました。学校が大好きな生徒が当日インフルエンザによる高熱のために出席できないという残念な事態も起こりました。
 今回のエッセイで特筆しておきたいのは、95名の生徒の、担任の先生の呼名に対する大きな声での返事です。これまで歴任してきた中学校でも、担任の呼名に対する返事については重要視してきましたが、出席者全員(男女共)が大きな声で返事が出来るとなるとなかなか難しく、本校のような中学校はそう多くはないと思います。
「担任の先生は、一人ひとりの卒業生に対して掛けたい言葉はいくらもあります。しかし、そんなことは物理的にも時間的にもできません。だから、その思いを呼名に託します。担任の先生の思いに応える術(すべ)は、大きな声で返事をすることです。」毎年卒業式前日の予行演習の最後に卒業生に対してそう訴えかけています。
 返事や挨拶の声はとても大事です。大きな声での返事は会場の空気を一瞬で変えます。逆にその声が小さければ一気に皆の気持ちを下げてしまいます。たかが返事、されど返事なのです。続けて書きますが、挨拶も同じです。聞こえるか聞こえないかの声での挨拶は、しないよりはましですが、相手や周囲に決して好印象を与えません。どうせするなら、大きな声で相手にはっきりと聞こえるようにすべきです。
 もう一つ書き留めておきたいのが卒業証書授与式での合唱です。式典最初の国歌から参加者全員が大きな声で歌い上げました。特に校歌の大きな歌声は、本校のよき伝統になると思います。事実、昨年末に行った「創立70周年・難聴学級開設50周年記念式典」で、本校の校歌の歌声の大きさは、来校者から大絶賛を受けました。卒業式直前、ご来賓の皆様に対してご挨拶をする場面では次のように述べもしました。
 「本校の卒業生の方などで、二条中の校歌をご存知の方は、どうぞ卒業生と一緒に大声で歌ってやってください。」
 式歌である「旅立ちの日に」、そして閉式後の卒業生の感謝の歌「さくら散る頃〜僕達のLast Song〜」では、涙しながら歌う多くの生徒の姿に思わずこちらがもらい泣きをしてしまいました。保護者の方については言うに及ばずです。
 卒業証書授与式での感動は生徒の心をまた一つ大きく成長させました。
 学校での授業は教科学習だけではありません。今年の卒業証書授与式も、卒業生にとって、否、その場に居た全ての人にとって、最後のそして最高の授業になりました。

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