京都市立学校・幼稚園
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『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜

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「子どもの成長が教師の喜び」
 2学期が終わりました。8月24日から始まって4カ月余り、長い学期でした。文化祭、チャレンジ体験、生徒会役員改選、秋テストと冬テスト、部活動の新人戦や吹奏楽部のコンサート、そして創立70周年・難聴学級開設50周年記念行事、ざっと上げるだけでも、2学期には様々な行事があったことが分かります。この他にも3年の保育体験や1年や6組の校外学習、伝統文化体験や全校レクレーションなど、もの凄い数の行事があるのが2学期です。
 忙しかったけれど、行事のたびに確実に成長していく生徒の姿を嬉しく頼もしく見させてもらいました。「私、失敗しないので…!」有名なドラマのきめ台詞ですが、将に二条中学校の生徒は失敗をしません。直前まで心配させても、本番は成功させます。ここにはもちろん指導する教職員の力があります。“成就感”が“満足感”に変化し、この時に感じる心の高鳴り、つまり“感動”が生徒を成長させるのだと思います。
 生徒にとってはそれほどではなかったのでしょうが、創立70周年・難聴学級開設50周年行事は、私をはじめ教職員にとっては例年にない大きなエベントでした。しかも、決して失敗の出来ないプレッシャーを抱えた取組でした。1年以上前から準備し、毎日の授業で研究内容を実践して少しずつ創ってきました。文化祭の合同劇でもせいぜい1か月の取組です。しかし、授業を変え“対話できる生徒”をつくる作業には1年以上の取組期間が必要でした。もちろん、生徒の方は私たちがそんなことに取り組んでいることなど全く知る必要もなかったのですが…。
 二条中学校の生徒は素直で真面目です。問題行動もほとんどありません。何もしなくても問題なく過ごせます。そこにメスを入れたいと思いました。真面目で素直な生徒だからこそ、教職員が一致団結し目的をもって取り組めば、教育関係者を“あっ”と言わせるような実践と成果が示せるはずだと思って始めました。狙ったのは新しい学習指導要領で大事にされている「主体的、対話的で深い学び」を生み出す学習や授業の創造です。それをもっと具体的に言うと、「対話できる力」を備えた生徒を育てることです。この力は、近い将来必ず生徒にとって有効な力となって働くことになるに違いないと思ったからです。
 教職員は頑張りました。個々に想像力を働かせ、私の言うことを実現しようと動き始めました。互いに相談し協議し議論しながら進めました。そして、“自信をもって堂々と自己表現の出来る生徒”を生み出すことができたのです。その姿は当たり前なのかもしれませんが、多くの中学生は出来ません。だから、観に来て下さった教育関係者は驚き、二条中の生徒と取組をモデルにして自校で実践しようと帰られたようです。
 生徒の変容が教職員に自信をもたせてくれました。経験しなければ分からないことは多いです。生徒が実際に成長した姿から教師が喜びと同時に自信を得たのです。
 さて、生徒を更に伸ばす次の取組を考え、教職員と共に実践したいと思います。

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