京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/30
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『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜

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「何を学ぶか」
 野球部が秋季新人戦で見事に優勝を果たしました。私は9年間校長を務めてきました。これまで本校の男子バスケットボール部も含めて、中体連公式戦での準優勝や3位は何度も経験しましたが優勝は初めてです。“てっぺん”を獲るとはそれほど難しいことです。
 さて、ここで改めて野球部の選手と顧問の先生に問いたいことがあります。
「今回の優勝で、あなたは何を学びましたか?」
 決勝戦の1試合だけのことを言っているのではありません。決勝戦まで戦い抜くには、相当な量の練習をしてきたことでしょう。練習試合もたくさんしてきました。毎朝早くから昼食の用意をして家を出してくださる家族の方の支えもあります。叱咤激励し、心身両面を鍛えてもらった顧問の先生の力も忘れてはいけません。
 優勝は素晴らしい結果です。でも、そのことに浮かれて、上記のことに思いを馳せることがなければその価値は大いに下がります。勝った時こそ、勝てた原因を追究し、常に自分に厳しくあろうと努め、来年の春季大会と夏季大会も連覇してほしいです。
「4つの大会全部に優勝して、来年の夏は校長先生を全国大会へ連れて行ってくれ!」
 今夏の終わり、「文部科学大臣杯京都市大会」に優勝した時、野球部の選手にそう言いました。2つまで実現しました。今後の活躍も楽しみにしています。
 先週末、今年も「全国人権・同和教育研究大会」に行きました。18日の午前中(野球部の決勝戦の前)、ある中学校の若い先生のレポートで色々なことを考えました。
 中学校に入学以来、暴力を繰り返すA。気に入らないことがあると、同級生だけでなく先輩や先生にも暴力を振うという。指導しても指導しても改善はみられず、教師として無力感にさいなまれる。確たる打開策も見いだせないまま、被害を受けた生徒に詫びつづけ、只々サンドバッグになり続けた日々…。そんな内容でした。
 報告終了後、「なぜ、一人で関わったのか」「関係機関との連携は出来なかったのか」「発達障害の疑いが感じられる。検査は受けさせたか」など、様々な質問や意見が出されました。それに対して報告者は、次のように答えました。「チームとして取り組んだとしても、何らかの診断が出たとしても、私のすべきことに変わりはなかった。」
 そして、報告は次のように結ばれました。「本気で生徒と関わるというのは、その生徒個人をいろんな角度から見つめ、生活背景や生い立ちを知ろうとし、本人の話を全身で聴くことから第一歩が始まるんだということが分かった。Aさんとの出会いが、私にとって新たな教師生活の第一歩となったと感じている。…略…この経験をこれからの教師生活のエネルギーにしていきたい。」
 厳しい経験から素晴らしい学びをされたこの先生は、きっとこれから立派な先生として活躍されると思います。結果がすべてではありません。大事なのはそこから何を学ぶかです。

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