京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/25
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「ムードが大事な要素」
 道徳教育に魅かれて久しいです。人権教育、とりわけ同和教育に力を入れてきて、『それをやっていれば道徳教育の必要はない』と考えていた時期もあった私が、変われば変わるものだと思います。
 教師が最も力を入れるべきは教科の授業づくりだということは分かっていますが、教科の時間よりも、道徳の教材研究に力を入れ時間を使うようにもなりました。実は、私の周りにはそんな教師が何人もいます。「“道徳の先生”というのがあったら成りたい。」ある若い教師から聞いたことがあります。“英語の先生”と同じように“道徳の先生”があればやってみたいということでしょうか。専門性が問われる教科の教師と異なり、すべての教師がその個性と能力を最大限に発揮して指導に当たるのが道徳の良い所とされていますが、この考え方に私も賛成です。
 さて昨日、本校の若手教師が北・上京支部の道徳の研究授業を行いました。彼女に決まったのが6月。それから4カ月にわたって指導案を練り、繰り返し作り直して本番に臨みました。自校の教員を褒めて恐縮ですが、大変良い授業だったと思います。よい授業だったと評価する理由を2つあげます。1つめが指導方法と発問の工夫です。これは授業者が計画を立てる際の肝になる部分です。どのように展開するのか、生徒にどんな活動をさせるのかです。発問については特に吟味が必要です。ショウモナイ発問をすると、生徒は一気に学習意欲をなくしてしまうものです。2つめは生徒がみな非常に深く考えたところです。1つめが授業者のよかった点で2つめは学習者のよかった部分です。いつも言っていることですが、よい授業は、一生懸命に伝えようとする授業者と一生懸命に学ぼうとする学習者の間に生まれます。将に昨日の授業がそうでした。生徒たちは、次々とよく考えられた深い意見を述べました。誰かが深いよい意見を述べると、『ようし、僕も私も…』と更に気の利いた考えを発表しました。最高のムードに包まれたよい展開となりました。失敗した道徳の授業ではこの反対が起こります。生徒が考えることから逃げ、「分からん…」「別に…」などの無意味な言葉を言いだします。こうなると、授業がドンドンつまらなくなっていってしまいます。
 道徳に限らず、授業にはムードが大切です。明るい、軽い、面白い、楽しい、のりのよい、愉快な、テンポのよい…、そんなムードでしょうか。そしてムードづくりで工夫すべき点には2つあると考えています。1つめが授業の導入部分です。昨日は授業者自身の写真が使われました。もう1つがキーパーソンの存在です。集団の中に温かな信頼関係で結ばれた生徒が何人かいれば、その子たちが作り出してくれます。
 授業のやり易い学級とそうでない学級がありますが、その違いの重要な要素は学級のムードにあります。『あの学級はやり易いけど、この学級は…』と言っている先生、生徒や学級担任に頼らず、自分でムードをつくる工夫と努力を怠ってはいませんか。

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