京都市立学校・幼稚園
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『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catth the top !〜

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「勝機を掴む」
 やっぱりベルギーは強かったです。サッカーワールドカップ決勝トーナメントの1回戦。日本では午前3時にキックオフ。『これが今大会最後の試合になるかもしれない。』『ひょっとしたら勝てるかも…』などの気持ちがあって、今回もライブでTV観戦しました。後半早々2点を先制したときには、夜明け前であるにもかかわらず、家族で大歓声をあげました。しかし、2−0になった際、『これで安心!』と思った人は誰も居なかったのではないでしょうか。それが強豪と戦う際の怖さなのでしょう。それにしても、ベルギーの怒涛の攻撃に耐える或いは回避する方法、あの2点を守りきる術はなかったのでしょうか。何とも悔やまれる一戦でした。
 さて、「夏テスト」が終わっていよいよ夏季大会(コンクール)が目前に迫ってきました。学校では各部が朝練習も熱心に行っています。
 大会直前に日本代表監督に就任した西野朗(あきら)氏は、圧倒的に劣勢と言われたベルギー戦前のインタビューで「勝機はピッチのどこかに落ちている。それを全員で拾いに行く」と述べました。確かにそうです。陸上や水泳と比べて直接対戦する競技はやってみるまで分かりません。“大金星”という言葉があるくらいですから「弱い」とされている側が勝つことだってあるのです。流石(さすが)に日本代表の監督、とても上手なコメントでした。そこで今回は「勝機を掴む」というテーマでこの文章を進めたいと思います。
 このテーマでいうと、一番に思いつくのが本校の野球部です。秋の大会ベスト4、春の大会準優勝の野球部は名実ともに強豪です。しかし、実はそれほど凄いピッチャーやスラッガーが揃っているチームではありません。ではなぜ勝てるのでしょうか。将に勝機を掴むのが上手なのです。事実、これまでの試合を振り返ると、ずっと0点で抑えられているのに、あるイニングだけ相手のファーボールやエラーに付け込んで得点を奪って勝つというパターンが少なくありませんでした。粘ってねばって相手に得点を与えず、チャンスと見るや、選手と応援の者とが一体になって一気に攻めまくります。そのタイミングと畳み掛け方が断然上手いのです。声、拍手、歌、歓声、大きな動き、そしてそれらが作り出す一体感、相手は我を失いミスを繰り返します。そして、俄然勢いに乗ったチームは調子に乗って連打し、バントなどの小技を使い、走りまくって攻め続けるのです。この勝ち方を他の部も見習わなければなりません。
 吹奏楽のコンクールでも活かせる内容だと思います。「乗ってきた」と見るや、一気に皆の心を一つにして盛り上がるということでしょうか。私が続けてきたテニスでならこういう状況が理解できます。
 ピッチ、グランド、コート、そしてホールのどこかに落ちている勝機を見つけ、確実に掴み、ものにできると思いもよらない相手に勝てるかもしれません。

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