京都市立学校・幼稚園
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『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜

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「弱さを語れる強さ」
 正直、体育大会は年間行事の中で一番嫌いな行事やし、運動は本当に苦手です。体育大会は何度も欠席したいと思ったことがあったけど、頑張ってみんなで作り上げた3年間の体育大会は今思えば楽しかったのかなと思います。1位とかとったことないけど走り終えたときはスッキリするし、皆がおつかれって言ってくれるのもうれしいし、体育大会を行ってよかったなと思います。最後の体育大会に適した結果だったと思います。ロープファイトも負けてしまったけれど楽しかったし、終わりよければすべてよしだと実感しました。この学年だからこそ成功させることができたのだと思います。でも、これから先ずっと最下位は嫌やし、その気持ちが少しでも私の中にあるのなら、もっと苦手なことにも挑戦できるようになりたいです。皆が笑顔で終われる最高の体育大会になって良かったです。
 3年の学級通信から拾いました。先日の休日参観で発言した直後に涙した2人もそうです。「私のことを嫌いだと思っている人も居るかもしれないけど…」「みなさん、いじめは絶対やめてください…」
 上の文章や2人の発言のような気持ちは誰にもあるとは思いますが、たいていの人はそれをグッと心の中に押し込めてしまいます。なぜなら、そんな自分をみじめに感じたり、自分がそんな状態にあることを信じたくもない。ましてや、友達や親や先生には決して知られたくもない、そんな風に思うからではないでしょうか。だからこそ、自分の弱い部分をさらけ出した思い切った発言には力があるのだと思います。
 このように表現できる人たちは、本当はとても強い心をもっているのかもしれません。また、30年以上教師を続けてきて、こうして自分の弱さを語ったことからその後の生き方を大きく変化させた人を何人も観てきました。
 もう一つ、大切なことがあります。弱さを語れる場の雰囲気です。今の3年生の学級や学年には、自分の弱い部分をさらけ出しても、そのことで攻撃されたり冷やかされたりしないという安心感ができつつあるということです。個人の勇気・心の強さと同時に、集団の温かさ・寛容さ・理解度が生徒個人と集団の成長を助けるのです。
 修学旅行(校外学習)、休日参観(学年道徳)、体育大会etc。行事を経験するたびに生徒が、そして集団が成長を続けています。平成30年度には、これからもまだまだ大きな行事が用意されています。誰もが安心してその場に居られる雰囲気。安心して自分の気持ちを述べられる場。そんな雰囲気のある学級や学年、学校を作ることで、生徒はもっともっと成長を遂げます。弱さを語れる強さをもった生徒を増やすことと、それが言える雰囲気の集団をつくること。これらは同時に取り組まなければなりません。そしてこの取組が進めば、二条中学校は大人しく優秀なだけではない本当に素敵な学校、「温かい学校」として京都の“てっぺん”を獲れると思います。

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