京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/25
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『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜

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「生徒の言葉の力」
○友達に相談したり本気で話したりするのは勇気がいると思うし、不安とかもあると思うけど、本当の友達なら受け止めてくれる、支えになってくれるということが分かりました。もう残り少ない時間なので、今のクラス、仲間に感謝し、楽しく過ごしたいです。
○本当に悩んでいるときや困っているときは、本当に友達の暖かい声が励みになります。私もこれまでたくさん友達に助けてもらってここまで来れたので、これからは友達の助けになれるようにしたいです。
 2日(土)の休日参観で、今年度も3年生を対象に学年道徳をさせてもらいました。上の2つの文章は、3−3の学級通信から拾ったその時の感想文です。
 授業者として、伝えたかったことを子どもたちがしっかりと受け止めてくれていることに大きな喜びを感じます。
 今回も「友情」をテーマに授業を作りました。これは、中学生にとって実は少々苦手なテーマです。というのも、中学生の時期には、友達関係にとても気を遣いながら生活している生徒が少なくないからです。『今は友達のことなんて考えたくない!』と思っている生徒もいるでしょう。生徒はみな、「友情」が大切なのは分かっています。友達との間に強い友情を築きたいとも思っています。それが上手くいかないと傷つくことも知っています。だからこそ、このテーマに向き合うことを苦手としています。
 今回の授業の中で、私は「友情を大切にいよう!」とは一言も言っていません。多分そんなことを言えば、『分かってるわ!』という反発の心を湧き上がらせる生徒もいると思います。道徳嫌いの生徒は往々にして「なぜ、分かりきったことを考えなければならないのか?」という疑問をもっているものです。そして、こう思わせてしまっている背景には教師の指導のまずさがあります。今回の授業で言えば、「友情を大切にいよう!」という言葉を使わずに『友情を大切にしないといけないなー』と思う気持ちをもたせるように授業を工夫しました。それが今の道徳教育の目指すやり方であって面白いところだと認識しています。
 「私のことが嫌いな人も居ると思うけど、みんなは私を受け入れてくれて…」今回の授業では、こんな言葉から始まる素直な思いを発表し、涙を流す生徒もました。極度に緊張しつつも自分の思いを発表できたこと、それを学年のみんなに届けられた喜びと安堵感、そんなことから感情が揺れて美しくカッコいい涙となったのでしょう。
 生徒の本音、飾らない言葉には力があります。生徒の思いのこもった言葉を連ねていくことは、伝えたい価値を教師が示すことの何倍もの効果があるものです。道徳は実に奥が深いです。道徳の時間に輝く生徒の数も増えてきました。道徳教育を通してもっともっと生徒の心を耕し、併せて教師の指導力も向上させていきたいです。

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