京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/25
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『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜

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「驚き・発見・感動」
 教育実習が始まっています。毎年、実習生が来ると、最初にオリエンテーションをします。学校の概要や生徒の様子などは他の先生にお願いすることにして、私からは1時間みっちり“教職の魅力”と“教師の心得”について話すようにしています。校長になって以来続けていることで、もう9年になります。先輩教師として、若い人を育てるのは重要な責務であると思っています。私の場合、傍に居て手取り足取り指導することはできませんので、この機会に心に留めておいてほしい内容をまとめて伝えてきました。
 最初に話すのが、「感性豊かな子どもを育ててほしい」ということです。そして、その際に学習の基本は「驚き」と「発見」と「感動」だということを伝えます。
 具体的にはこうです。学習していて、理解した瞬間には「なるほど!」とか「そーか!」とか「そういうことやったんか!」という心の動きがあるものです。だから、授業をする側に成ったら、意識してそういう場面を作らなければなりません。例えば、私が「聴く」というときに敢えて「聴」の文字を当てるのは、人の話は「耳」だけでなく「目」と「心」を「+(プラス)」してきいてほしいからですと、説明しながら「聴」の文字を4つに分解したものを使って示します。すると、たいていの学生は目を丸くして大きく頷きます。そこですかさず言うのです。「今、驚きと発見、それに小さな感動があったでしょ。もう君たちはきっとこのことを忘れません。これが学習です。」
 ある学年の数学の授業中、生徒が担当の先生に言っていました。
「せんせー、こんな勉強していったい何の役に立つの?足し算と引き算、掛け算や割り算くらいが出来たら十分生きていけるやん。」
 『おっ、この先生どう答えるかな』興味をもって観ましたが、その場面で明快な回答はありませんでした。(後にどこかでその生徒と会話していることを願います。)
 これまでの教師生活で、私も何度もこの質問を受けてきました。私の場合は、決まって次のように答えてきました。
 「この勉強がそのまま生活に役に立つことは少ないかもしれない。しかし、今君たちがこのことを一生懸命に考えることで、確実に脳が活性化されている。このことが大事だ。脳が活性化され、この経験が脳にきちんと記憶されると、何か別のことを考えなければならないときにそれが活かされるからだ。そのためにやっていると思っときなさい。」
 「なるほど!」と思ってくれたのか、煙に巻かれたと感じたのか、「邪魔くさー。もう訊かんとこ!」と思うのか、いずれにせよ、それ以上尋ねられることはありません。
 先生方、この機会に一度、普段の自分の授業を見つめ直してみてください。
 「驚き」「発見」「感動」を50分の授業の所々に散りばめていますか。

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