京都市立学校・幼稚園
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『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜

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「メリハリ」
 沖縄への修学旅行から戻りました。素晴らしい2泊3日でした。伊丹空港で行った「解団式」の中でも述べましたが、私の印象に強く残っている場面は次の2つです。
 1つめは「平和セレモニー」です。修学旅行実行委員会が作成した「30年度二条中学校平和宣言」を平和の礎(いしじ)の前で声高らかに暗誦します。これまで見てきたすべては代表生徒によるもので、ほとんどの生徒は「気を付け」の姿勢でセレモニーへ参加します。ところが、今年度の3年生は「学年群読」で行いました。一人で言う場合も集団で言う場合もありますが、全員がどこかで声を発します。こんな「平和宣言」は初めてです。改めてこれはよい取組だと思いました。これまでやってこなかったこと(気づけなかったこと)を残念に思いましたし、こうすれば、より確実に平和宣言が自分(たち)のものになるとも言えます。照れることなく、また遠慮することもなく、大きな声で堂々と行うセレモニーは本当に感動的でした。また、そんなセレモニーを実行した生徒たちを頼もしくも誇らしくも思いました。
 2つめは、2日目の夜に行った「学年レクレーション」です。実行委員会の人たちが企画した出し物が次々と進行します。誰一人“シラケている”生徒が居なかったのが上手くいった一番の理由です。そんな生徒が何人かいると、すぐに全体に影響するものです。あんなに楽しいレクは久しぶりでした。また、教職員も見事に参加しました。担任の教師が身体を張って(少々オーバーですが、本人の言葉です)取り組んでいるので見ていても心から楽しめました。大いに笑い、大いに盛り上がった最高に楽しい時間でした。
 「平和セレモニー」と「学年レク」の場面。どちらもこの学年の生の姿です。本エッセイのテーマ『メリハリ』は漢字では『減張』と書きます。辞書で意味をひくと『緩むことと張ること』とありました。
 行きも帰りも同じ飛行機に搭乗した兵庫県の中学校がありました。伊丹空港では、校長同志で名刺交換も行いました。とても行儀がよく、空港で待機する間もジッと前を向いたままで周りと話をすることもありません。一方、本校の生徒たちは楽しそうに談笑しています。飛行機の離着陸の瞬間も、うちの生徒は拍手をし歓声を上げます。私は、この状況を心から『愛しい』と思うのですが、果たして兵庫県の学校の先生方はどんな風に本校生徒を、そしてうちの指導体制を見ていたのか気になっていました。
 解団式の際、また隣同士になりました。相変わらずワイワイしていた本校生徒ですが、式が始まった瞬間に静かにして張りつめた空気感を作り上げます。そして、私の解団宣言に合わせて大きな暖かい拍手をしました。素晴らしい雰囲気です。『うちの生徒はドンナモンダイ!』心の中で思いっきり自慢したことは言うまでもありません。

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