京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/05/02
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『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top〜

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「心情」
「…自分が二条中に行こうと思ったきっかけは覚えていないけど、今は二条中に来てよかったなと思っている。ここに来なければみんなと出会うこともなかったし、自分について見つめることもなかったんだろうし、二条中と出会わせてくれた人に感謝しないとな、と思う。…支援の多さに戸惑った。本当にびっくりしたし、正直支援がいやだった。自分だけが特別扱いされているみたいで恥ずかしかった。もちろん、今では支援にはとても感謝しているし、そのおかげでここまで困ることもあまりなく過ごすことが出来たと思う。それから、「5組さん」と言われるのもあまり好きじゃなかった。交流のみんなが気を遣ってくれたりすることはとても嬉しいことだし助かる。でもそれさえも特別扱いされているみたいでいやだった。1つ1つの支援に戸惑い、感謝すらできなかった。改めて、その時の自分はばかだなと思った。でもそのおかげで、自分がしてもらっていることに対して感謝は忘れてはいけないと学べたしよかったのかなと思う。…成長するにつれて、補聴器を人に見られることが恥ずかしいと思う気持ちが強くなった。これから社会へ出ていく上で、自分のことを自分から伝えていかなければいけないのに恥ずかしがっていてはだめだなと思うし、1つ1つのことに感謝の気持ちを忘れずに過ごしていきたいと思う。」
 5組の学級通信「ほちょうき」から抜粋しました。毎年、卒業前のこの時期に“自分史”を綴るのだそうです。中学生らしい文章の中に、戸惑いと苦悩、喜びと感謝など、正直な気持ちがよく表現されています。「ほちょうき」は、難聴学級の生徒と保護者の方の間の通信ですが、今回は3年5組の皆さんの了解を得て、一部を特別に紹介させてもらいました。彼らの正直な気持ちを多くの人に知って欲しいからです。
 社会には色々な立場の人が居ます。本校のHPには、毎日元気な生徒たちの笑顔の写真をアップしています。しかし、一方で学校に来にくい状況の生徒も居ます。カメラの前で笑顔を振りまくことのできる生徒を横目で見ながら複雑な心境で居る生徒もいることでしょう。それらの生徒の声をすべて拾うことは難しいのでしょうが、二条中学校の責任者として聞かなければいけないと思っています。上の文章のように、それで改めて知ったり確認できたりすることがあるからです。
 昨日の公立高校中期選抜に向けての激励会で、ずっと涙を流しながら話を聴いている生徒が居ました。その時以来、彼女のその時の心情を推量し続けています。また、今日の早朝、受検する高校へ向かう前に二条中学校へ来た生徒が居ました。誰に会うでもなく、じっと校舎(ヤシの木かもしれません)を見つめたのち、意を決したように歩き出しました。
 中学生は、もう十分に大人です。自分で色々に考え判断し行動します。そうして親や教師から徐々に離れていきます。彼らの成長を信じ、彼らの行動を見つめ応援し続けたいと思います。
 みんな、しっかり頑張るんやで!

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学校行事
3/20 修了式
3/21 春季休業開始
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