最新更新日:2024/05/18 | |
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『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top〜
「経験を次にいかす」
ピョンチャンオリンピックが終わりました。冬季五輪最多の13個(金4・銀5・銅4)のメダルを獲得した選手たちの大活躍には多くの感動をもらいました。また、ジャンプの葛西選手やフィギュアスケートの宮原選手など、メダルには手が届かなかったものの、その姿から勇気と希望、感動をもらった選手もたくさんいます。 ソチ五輪に続いて2大会連続で金メダルを獲得した羽生選手については、「怪我からの復活」がその話題になることが多いです。彼が、ソチ大会の前には東日本大震災との関連で報道されることが多かったのを覚えている人はどれくらいいるでしょうか。 2011年3月11日、午後2時46分、大震災が発生した時、彼は出身地である仙台市のスケートリンクで練習をしていました。大きな揺れでリンクの氷が波打ち、壁が崩れ落ちる中、彼はスケート靴を履いたままで逃げました。自宅も大きな被害を受け、家族4人が避難所で暮らす生活も経験しました。その後、既にその実力が有望視されていた羽生選手は、コーチのつてで練習の拠点を横浜に移します。そこでも故郷の惨状が報道されるたびに「スケートをやっている場合じゃない!」と止めることも考えます。しかし、多くの人の励ましと期待に自分自身を奮い立たせて練習し続けました。そして迎えた五輪本番では、被災地の人達の思いを胸に滑り、見事に金メダルを手にしたのでした。 4年後の今大会では、金メダル候補の筆頭に挙げられていたにも拘らず、練習中に大怪我をします。その後のすべての試合には出場せず治療とリハビリを続け、オリンピックがぶっつけ本番の復帰戦となりました。多くのファンやコーチ陣だけでなく、本人さえもが不安な中、見事に66年ぶりとなる2大会連続の金メダリストとなったのです。栄光の裏には様々な秘話があるものです。 五輪と共に2月が終わります。3月になると2週間ほどで卒業と学年修了の時を迎えます。中学生の皆さんは、3年間を、或いはこの1年間を悔いなく過ごせたでしょうか。『もっと出来ることがあった…』と思っている人もいるでしょう。保護者の方や教職員も同様です。子どもたちのために、もっと出来ることがあったかもしれません。 平成29年度のまとめの時期です。4月になれば、3年生は次の大きな舞台へと出ていきます。1・2年生にも新たなステージが待っています。 1年にはサイクルがあります。4月に入学式があってGWには春体、修学旅行と体育大会を経て夏休み、夏季大会の後には文化祭。新人戦、生徒会改選にチャレンジ体験、冬休みが明けると本格的に受験体制…、1年なんてあっという間です。 人は、経験を糧にして生きていくことが出来ます。今年度の経験を来年度の生活へいかしましょう。たとえよくないことがあったとしても、羽生選手がそうであったように、それをバネにして跳ね上がってほしいと思います。来年度を輝かしい1年にするためにも、今年度の締めくくりをしっかりとしてください。君たちなら十分にそれが出来ます。 |
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